溺愛シンドローム。【まふまふ】

8匹目 ページ8

次の日




なんとなく早く目が覚めた。




昨日のことを思い出してニヤニヤが止まらない。
そうだ。今日はAちゃんのお家まで迎えに行こうかな。






思い立てば行動。となり早く制服を着替えて朝ごはんを食べた。





いってきます、ってお母さんに言ってから家を出る。






普段と変わらないはずなのに、Aちゃんのことを想うだけで心が幸せで満たされていくんだ。






好き。愛しい。早く欲しい。そんな感情が。









Aちゃんの家の柵に寄りかかって携帯を取り出す。








まだ早いしピンポン押して起こしちゃうのは申し訳ないからね。









今のうちにAちゃんに寄り付く悪い虫は駆除してあげよう。









そうしたら、Aちゃんも喜ぶよね？









『いってきま………え？』





Aちゃんが家から出てきて目を丸くさせながらこちらを見る。








それはもう、なんでいるの、と言いたげに。








｢ふふ、おはようAちゃんっ！！一緒に登校しよ！｣






もちろんAちゃんの有無なんて聞かずに手を握って歩き出す。






まって、なんでいるの！？なんて騒いでるAちゃんなんて無視無視！！









この先もずーっとキミといたいもん。

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