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環境を急に変えすぎるのはどうなのかという不安があった
同時に何かのきっかけになればと違うことをやらせたいという思いもあった
『なんかね最近調子がいいから外出してもいいんだって』
『そうなのか』
『うん。精神的にはまだ不安があるけど薬を持っていけば大丈夫だろうって』
『どこか行きたい場所でもあるのか?』
『あのね________』
意外でもあった。
もう関わりたくないと思っていたから少し許された気になっていたんだろう
良かれと思ったが
「え、じゃあ安室さんとは何ともないんですか?」
「まあ…」
まさかポアロに行きたいなんて言い出すとは。
確かに身分上行けるとこは少ないし、時間も限られてる。
だからと言ってポアロにする必要はないと思ったのだが
警察学校時代によく食べていたハムサンドが食べたいと言っていたので仕方ないと思った。
…彼女なりのやさしさに甘えていただけかもしれない。
ポアロなら常に気を配っている必要もなく自然と接することができる
「でもびっくりしましたよ。いきなり安室さんが車いすの女性連れてくるんですもん」
「すみません梓さん。従妹がどうしてもってことで」
「ごめんね。透君押しかけた形になっちゃって」
ポアロに来るにあたって約束したことは二つ
自分とは従妹の関係で通すこと。
透君と呼ぶこと。
ここまですれば普通の客は何も思わないだろう
「おじゃましまーす」
コナン君以外の普通の客…は
「初めましてお姉さん」
「初めまして」
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作者名:うまずたゆまず | 作成日時:2018年8月17日 20時