名もなき精神病とその方程式【降谷零】 (ページ37)

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今日も今日とていつもの日常を繰り返してる。

昼間はポアロで安室透として働き、夜は公安警察として働く。

公安の仕事もほかの潜入捜査と並行して行うと溜まっていく。部下から渡された書類や始末書などを一枚でも減らすためデスクワークを行うと気がつけば朝ということもめずらしくはない。

組織の仕事が入ればまた別問題だが、大抵その繰り返しだ。

朝食とシャワーを済ませるため残っている部下に声をかけ本庁をあとにする。

家につくと安室名義で使っている携帯に通知が来ていた。

降谷名義の方は限られた人しか知らないので誰から来たのか容易に考えられるが安室名義はポアロのこともあり、予測が難しい。

携帯を開き、ページを開くとそこには

『自分なりに結論が出ました。急がなくていいので時間があるとき来てください』

と何とも彼女らしい気取らない文章が目に入ってきた。

…あぁいよいよなんだな。

彼女がどんな結論を言おうとも自分はそれを受け止めなければならないのだろう。

少し迷って短めの文章を送っておいた。

見るも見ないしろも端的な文章のほうが相手もこちらも悩まずに済む。

とりあえず今日もポアロでバイトだ。

『明日の午後必ず行く。』

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