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「最近全然Aさんのお話聞かないんですけど何かあったんですか?」

「また少し体調が悪くなってしまったようで、治療中なんです」

「えっ、そうなんですか?」

「えぇ。まあ…」



ポアロのバイト中に梓さんが聞いてきた内容は案の定そういうことだった

わざとでは無いだろうが、自分がない時にポアロに来ていたらしい。


梓さんだけでなく、コナン君たちも気にかけていた


ただ自分の立場上迂闊な言動は避けなければならない。


あくまでここでの彼女の立場は従妹であって、友達ではないんだ。

心配してくれている人たちに正直なことを言えないのは気が引けた。



「大丈夫ですかねぇ。Aさん」

「今のところよくなったという連絡も来ていないので何とも言えないですね」

「よくなったらまたポアロに来てほしいですね」

「そうですね」



あれから4日経ったが何も連絡は来なかった。

毎日見舞いに行ければいいが、公安はそう暇なわけではない

何かあったら連絡する様な手筈にはなっているので

何も来ないということはいまだ眠っているのだろう。



4日間目覚めない彼女は夢の中で誰を思い描いているんだろうか。

あいつ等のことを思っているのか、

目の前でいなくなってしまった両親を思っているのか


それとも、自分のことを思ってくれているんだろうか。


…あまりにもご都合主義する考えなんだろうか。







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作者名:うまずたゆまず | 作成日時:2018年8月17日 20時

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