28. 【 リクエスト 】 ページ29
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気がつけば夜の10時をまわっていた。
三月さんたちは自分たちで持ってきたであろうお酒を飲んで、酔い始めている。
年上組は完全に酔い、なんかもうテンションがおかしい。
やばいやばい、と思いながらもお水を持ってくる。
「Aちゃんありがと〜
いいなぁ〜九条は。こ〜んな綺麗な奥さんがいて。｣
「そうだよな〜。
Aさん、天が嫌になったらいつでも俺たちのとここいよ〜。｣
「、、、三月さんと楽やめて。
Aはボクのだから口説かないで。｣
頭が回らなくなってきているのか、普段言わないことを言い始めるお二人さん。
天は楽さんをげしっ、と軽くける。
すると、三月さんがばっ、と起き上がり
「最後に１回、王様ゲーム、やろ！！！！！」
と言って、割り箸をもった手を上に掲げた。
「「「王様だーれだ！」」」
「、、、またボクだ。」
最後の王様は天。
いいな、私１回も王様なれてない。
「んー、、、
9番の人、今週の土日空いてたら2日ともボクにちょうだい。」
え、天とデートできる特権じゃん！！
いいなぁ〜。
羨ましがっている時、なかなか9番の人が出てこない。
そういえば、番号みてないな。
ふと割り箸に目線をむけると、
9
と、マッキーで書かれた数字が。
「へ、」
「A9番じゃん。
なんで名乗り出なかったの。｣
天が私のクジをみて、言う。
「だっ、だって今見たんだもん、」
「ふーん、まあいいや。
土日、たしかオフだったよね。楽しみにしてて。」
にやり、と笑って天は言った。
その後、年上組が酔いつぶれたのは予想ついていたことだ。
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作者名：ゆ に | 作成日時：2018年7月15日 21時
