【キヨ/フジ】天然タラシに溺れる。【実況者】

2 帰り道 ページ3

*


結局あのあと藤先生に叱られた
叱られたと言っても
｢も〜、ちゃんと話聞いてね？｣と
優しく頭をポンポンされただけ。
タラシか！！！

『天然タラシやべぇ･･･』


無意識に口から溢れた言葉に、前に立つ人にドン引かれる。
そんなに怪しいのかな私･･･(´・ω・｀)
(怪しいです。)


ちなみに今は、授業が終わって家の近くの電気屋にきている。お目当てはもちろん、新作のゲーム。
そろそろ次の新しい実況を始めたいと思ってたんだよね！好都合だった

『〜♪』

さてと、無事に買えたことだしスタ〇にでも寄って帰りますか！



┴─┴ 


『げっ』
｢あ、瀬良ちゃんさっきぶりだね｣

相変わらずのマスク姿でスマホを弄る藤先生。
と、隣にガラの悪そうなヤンキー･･･
お、お久しぶりです、なんて訳のわからない返事を返してなるべく遠くの席に座った。

｢wなんでそんなに遠くに座るの？｣
『べ、べべべつにに？？？？？？』

藤先生と向かい合わせに座っているヤンキーさんがゲラゲラと笑い出す。
なんだなんだ、人が怯えている姿がそんなに愉快かこんちくしょー。


｢なぁフジ、コイツ誰？｣
『コイツ･･･』
｢俺が講師してる大学の生徒だよ。
今日話した子だよ、死んだ目でぶつぶつ呟いてた不気味な…個性的な子！｣



今絶対不気味な子って言おうとしてただろ

｢へぇ。遅刻癖があるっていうのもコイツか。
おいお前、遅刻はよくないぞ！！｣
｢キヨには1番言われたくないと思うよ…｣



うん？？？？

『キヨさん？』
｢は？｣


ごめんなさい調子乗りました
大人気実況者のキヨさんかと思ったわボケェ

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