1 実況者してます ページ2
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はじめまして、
せらおみという名前で実況者してます。
せらおみこと瀬良Aです…
ってぇぇええ!!!
そんなことを悠長に語っている暇はない!
現在の時刻、10時半。
えぇ、つまり大学に遅刻寸前ですね、はい。
これも全てあの人達のせいだ
(回想)
『ふふふ・・・キヨさん今日もかっこいい・・・
ほんとフジさんと仲いいなぁ』
『あ、またイチャコラしてるよこんちくしょー。いいぞもっとやれ』
『こーすけさんのツッコミいいな。キヨ嬉しそう・・・ふふふ』
(回想終了)
昨晩、いつも通り1時には布団に潜っていたんだ。
そしたら急に夢の中でキヨさんが『俺の実況見ねぇの?』なんて悲しそうな目を向けてくるんだもん!!!!
おばさん、ついつい見ちゃってたわ。
そして一段落して寝ようとしたら、もう外が明るくなってて…
『やっばい遅刻する!!!!』
今日の授業は出ないとまずいんだよね。
┴─┴
『よかったぁ…間に合った』
「瀬良おはよ。ギリギリだよ?」
愉快そうに笑うこの茶髪は私の数少ない友達である。ちなみにチャラい。
私が実況者をしていることを知っている、唯一の知人だ。よく、ボッチ実況者といじられる。
ボッチだっていいじゃない、人間だもの。みつを。
「どうせまた最俺の実写のやつ見て1人でニヤニヤしてたんでしょ?」
『変態みたいな言い方すんな。
第一、キヨさんとフジさんかイチャコラしてるから悪いんだ・・・あんなに見せつけられたら私、興奮するしかないじゃない・・・!』
引かれた目で見られたあと、奴は前を向いた。
そんなに引かなくても・・・
頭の中でしくしく、とわざとらしく泣いて自分も前を向く。
講師の先生が入ってくると同時に女子が沸く。
「はい、始めるから前向いてね」
優しそうな笑顔を浮かべる藤先生。
本名は忘れた・・・
イケメンイケボとして、女子の間で大人気の先生だ。
私は美術や音楽が好きなので、自然と藤先生の授業を受けることになった。
高身長でガタイもよく、皆に優しい。
なんでも柔道をやっていたとかいないとか。
確かにイケメンオーラは凄いけど、
いつもマスクをしていて私にはよくわからない。
花粉症なのかな、程度だ。
年中マスク系女子の私が言えたことじゃないけどね!!!!!
それにしても、とにかく暇だ・・・
早く帰って実況とりたい。
「瀬良ちゃん、ちゃんと聞いてる?」
『アッハイ』
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ミュウ - この小説すごい好きです!更新、頑張ってください!!! (2018年10月26日 1時) (レス) id: ef0d6f4579 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - 今この作品を見つけました!!すごく面白くて続きがとても気になりました...!忙しいと思いますが更新待ってます!! (2017年4月7日 23時) (レス) id: d2976fb063 (このIDを非表示/違反報告)
哉谷@レンこん(プロフ) - あーのさん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです(*・ω・) すみません、リアルが忙しくて更新出来なくて…これからなるべくたくさん更新します! (2016年9月5日 16時) (レス) id: 242996a1fd (このIDを非表示/違反報告)
あーの - めっちゃおもろいっす(笑) 更新ってもう終わってるのか? でも!更新頑張ってください! (2016年9月4日 23時) (レス) id: dad0340cb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:哉谷@レンこん | 作成日時:2016年8月28日 17時