君の為に【em】 ページ7
『貴方に差し上げた知識も知恵も全て無に帰してしまうんですね』
『全く、いくら強いからって女を兵に駆り出すなんてどうかしてるわよね。私達の総統は』
あと十数分後、Aは前線に向かう。国のトップが言うならばもう従うしかない。
もう二度と会えないのかもしれないという恐怖と哀しみを背負って彼女は愛しい人の前に立った。
今すぐにでも泣き出してしまいたい。膝を折って子供みたいに泣き喚きたい。死にたくない、死にたくない。死ぬのは怖い。
『…ねぇ、紅茶一杯貰ってもいいかな』
『えぇ、勿論ですよ。どうぞ』
今日は気分の落ち着くカモミールティーらしい。紅茶の紅が、燻る香りが胸を痛い程締め付けてくる。一口口にすれば、火傷してしまいそうな熱さが身体に熱を与えてくれた。
『ねぇ、エミさん。私御国のために死ねるかしら』
『それは私にもわかりません。私も教授であり幹部でもありますからあまり大それた事は言えませんが、この言葉を貴方に託しましょう』
“文化を解せざるものを文盲という。諸君はこれから文盲の世界へ入っていくが、ぼくらは踏みとどまって文化を守り諸君の帰還を待つ”
Aを抱き寄せてエーミールは頭を撫でた。
御国の為に死んでこい。生よりも実績。死して初めて謳われる。そんな世界で唱えてくれた魔法の言葉。
『…また、私に面白い話聞かせてくれる？』
『当たり前ですよ。まだまだ話したいことが沢山あるんです』
A、そろそろ行くぞ
遠くから聞こえた上官命令に従い、彼にくるりと背を向けた。調子の良い足音がぴたりと止まる。
小さく振り向いて、彼女は今にも泣きそうな顔をして笑った。
I’ll be back
またいっぱいお話し聞かせてね
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姫鶴(プロフ) - リクエストです。二つって大丈夫ですか？「I want to be cute powered 」グルさん、可愛く有りたい」で、二つ目が「」can not become obedient、素直になれない」エミさんでお願いします！どちらか一つでも大丈夫です！ (2018年10月21日 0時) (
レス) id: 2e70da2045 (このIDを非表示/違反報告)
橘欅(プロフ) - 姫鶴さん» 勿論。喜んでお受けします！ (2018年10月14日 13時) (レス) id: 4f6b87549d (このIDを非表示/違反報告)
姫鶴(プロフ) - めっちゃ良かったです！！それと、また今度になるかもですけど二回目のリクエストとかってアリですか？ (2018年10月14日 0時) (レス) id: 2e70da2045 (このIDを非表示/違反報告)
橘欅(プロフ) - 姫鶴さん» 書いていて楽しかったです。お気に召したようならば幸いです。リク有難うございました！！アレでしたら書き直しますのでその時は言ってください (2018年10月13日 22時) (レス) id: 4f6b87549d (このIDを非表示/違反報告)
姫鶴(プロフ) - リクエスト良いですか！エミさんで,you alwys on my mind.(あなたは常に私の心に。)で学パロをお願いできますか？ (2018年10月13日 13時) (レス) id: 2e70da2045 (このIDを非表示/違反報告)
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