四十六話 ページ47
赤井side
あの後、恋バナができると盛り上がったジョディによって根掘り葉掘り情報を引き出された。特定に至ると後々ややこしい事になりそうなので、特定されそうな情報は伏せておいたぞ
ジョディ「ふふ、それにしてもシュウが恋ね〜」
赤井「……似合わないとでも?」
ジョディ「滅多にそういう話、貴方から聞かないじゃない?」
日本で言う「春が来た」だと楽しげに話すジョディを他所に、しつこく聞かれた反動で少し疲れが出てきた。だがまぁ、ジョディに話して少しは落ち着けた気がする
休んだ事だし仕事に戻ろうと、俺は席を立ちコーヒーを飲み干した。FBIとして動きつつ、組織からの刺客を相手にしなければならない生活がやってくる。というか、今がそうだ
前よりも忙しくなりそうだとジョディに話しつつ、俺は飲み干した缶を握り潰すのであった
───────────
(「ねぇ知ってる?シュウってば恋をしたみたいなの!」)
(「えっ、赤井さんがですか?!」)
(「組織が潰れたらシュウの恋は進展するわ!頑張りましょう!」)
(「は、はい!」)
(「おい待てジョディ、その話を広めるな」)
後日FBIで赤井秀一の恋話が広まったのは言うまでもない
《余白があるので短編》
ライ「コニャック、今日は二人で食事にでも行かないか?沢山食べられる場所を知っているんだ。お手頃だと聞く」
『わっ、いっぱい食べられるなら喜んで!』
Aを食事に誘ったライは、誘うことに成功したと心の中でガッツポーズをとる。ここ最近ジンによる独占が続いていた為、この様に誘える時間すら与えられなかったのだ
どんな店かを話し合う中、その様子を発見したジンが眉間に皺を寄せ二人に近づく。Aがすぐその気配に気付くが、ジンは近付くとポスンとAの頭に顎を乗せた
ジン「言った筈だ、ライ。相手が相手なら黙ってねぇと」
ライ「奇遇だな。俺もその言葉を返してやりたい気持ちだ」
睨み合う二人を他所に、Aはまぁいいやと持ってきていたポテチの袋を開ける。自分に害のない喧嘩なら別にやってくれて構わないスタイルなのだろう
この後も二人は睨み合いを続け、Aによる「お腹すいちゃった」という言葉に「飯くいに行こう」というお誘いの言葉を告げ、より激化していった
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作者名:アンドゥ | 作成日時:2020年3月11日 1時