【名探偵コナン】やれる事はやるつもり (ページ31)

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三十話ページ31

シェリーside

諸星大。コニャックに付きまとってるらしい人物の名前だ

お姉ちゃんに最初アタックを仕掛けようとしたようだが、何やら様子が変わりコニャックにアタックしているのが話から推測できる

ただの当たり屋なら、お姉ちゃんから多額の慰謝料や治療費を払わせて終了のはず。それをせずにコニャックに目移りしたということはやはり何かあるのだろうか

面会時間も終わった私室で、私は悶々と今回の話を頭の中で整理する。2日に1回の頻度でメールしてくるなんて、中々ご熱心に狙いに来ているみたいだけど……

ｼｪﾘｰ「……絶対に負けないんだから」

もし恋心だと言うなら、私は諸星大に負ける訳にはいかない。この気持ちにまだ整理はついてないけど、誰かに奪われるのを指くわえて見ているだなんて私にはできないから

今度例の人に会わして欲しいとお願いしよう。そして見極めるんだ。その諸星大という男の本心を……

ｼｪﾘｰ「……楽しみね、諸星大さん」

まだ見ぬ恋敵(ライバル)に初めての経験だと胸を高鳴らせつつペンを走らせる。無論今書いているものは研究のレポートだが、これが終われば少しばかりコニャック宛に手紙を書く予定だ。ジンにだけは絶対に見せないようにしないと

私は仕事を続け、頑張ろうと背筋を伸ばしまた机に向き直った。携帯さえ貰えれば、諸星大なんてあっという間に抜かすんだから……毎日連絡できるんだもの、私は

ｼﾞﾝ「おいシェリー、お前コニャックに何を言った」
ｼｪﾘｰ「あら、レディの部屋にノックも無し？」
ｼﾞﾝ「俺の問いに答えろ。何を言った」

突然やってきたかと思えば、携帯片手にそう告げるジンに私は目を細めた。本拠地とここはだいぶ離れているのに、メールされてすぐこっちに来たとでも言うのだろうか。どれだけ彼に気があるのやら

ｼｪﾘｰ「携帯が欲しいって言っただけよ。お姉ちゃんは面会しか許されてないけど、コニャックとはメールくらいしてもいいでしょ？」
ｼﾞﾝ「……余計な真似を」

そう言いつつも何処かに連絡し始めたジンは、通話終了後「数日後に届けに来てやる」と言って去っていった。ほんと、ジンともあろう男が一人の男の言葉であんなに狂わされるだなんて……

ｼｪﾘｰ「貴方は魔性の男ってやつなのね、コニャック」

脳裏に浮かぶ一人の男性の顔に微笑みつつ、次はいつ会えるだろうかと書類に手を出した。……最近、ちょっとは人間味がでてきたかしら、私