【名探偵コナン】やれる事はやるつもり (ページ15)

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十四話ページ15

降谷side

諸伏「俺は休んだ方がいいと思うけどな～」
降谷「あの人の本質上、止めた方が効率悪いぞ」
諸伏「ぶっ倒れるかはマシだって」

横で缶コーヒーを開けているヒロを横目に、仕事があるからと戻っていった風見や永宮先輩の職場へと視線を向ける

風見は俺の右腕としての仕事は勿論通常業務を全うしている。最近はそこまで大っぴらに活動していないので仕事量は多い方ではないだろう

永宮先輩は仕事場ではなにかに打ち込んでいないと「気が気じゃなくなる」と話していた。オンオフが激しいタイプの人間だ。……彼の過去も少しは関係しているかもしれない

本当は休んで欲しい。元気な姿で俺に背中を追わせて欲しいんだ。でも、彼はONの時無茶をしなければ警察官としての本質を見失ってしまう

降谷「難しいものだな……」
諸伏「？」
降谷「なんでもない」

小さく呟いた言葉にヒロが反応したが、なんでもないからと俺は流しておいた。あの人の事が好きなこいつにこんな話を相談したら「休ませる方が！」としか言わないだろうし

どうしようかとコーヒーに口をつけると、不意に俺の電話に着信が入った。誰だ相手はと内容を見るとそこには見覚えのある名前が

降谷「……ヒロ、先輩を休めさせることが出来るかも知れない」
諸伏「えっ、本当か!?」

自分の事のように嬉しがるヒロに、ほんと彼が好きだなと微笑みつつ俺は立ち上がった

さて、お仕事ですよコニャックさん

《とある港町》

『ここが待ち合わせ場所？』
ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「はい、そうみたいです」

彼の捜索対象であるジン、ウォッカとの仕事がバーボンである俺に入った。だがこの三名では今回の仕事は決行するに不十分な物がある為コニャックである先輩に補充として来てもらったのだ

不十分な物は、近接戦が得意な者と数。現在組織は規模は増しつつあるが全ての任務に余裕があるほどの数がある訳じゃない。故にコニャックさんの様な人手は重宝されている

ｼﾞﾝ「にしてもバーボン。同じ車でやってくるとはプライベートでも仲良しになったみてぇだな？」
ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「警戒しないで下さいよ。途中歩行している彼を見つけただけなんですから」
ｼﾞﾝ「拾っただけ……か」

相当コニャックさんに思い入れがあるのだろうか、コニャックさんへ近付いた人間に当たりが彼は強くなる

コニャックさんがいる時はいつも吸っているタバコの代わりにコーヒー味の棒付き飴を咥えているし、コニャックさんだけでジン捕縛ができそうな気も……