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十三話 ページ14

コンビニから帰ってくると、仕事場には俺と風見以外はもう居ないことに気づく。他のみんなは潜入先の報告と通常業務だけだし頻繁にかえってきてるからそんなになかったのかな。夜遅くまでいたのは変わりないようだが

『ほい』
風見「ありがとう」

眠そうな顔で受け取った風見は、チューチュー吸いながらも片手でキーボードを打つ。手馴れたものだと感心しつつ、俺もおにぎり片手に出来る限り書類作成に没頭した

《2日後》

諸伏「Aさん、そろそろ休んだ方が……」
『二徹くらいどうって事ないよ景光君』
諸伏「Aさんそれは俺じゃないです!観葉植物です!」

これくらいの徹夜どうって事ないはずなのだが、年々それが辛くなってきているのが見てとれる

今もこうやった凡ミスかますくらいなのでガタが来ているようだ

諸伏「風見さんも休んでるみたいですし、Aさんも休むべきですよ」
『んー……でもまだちょっと残ってるんだよね』
諸伏「今日の分は俺も手伝いますから!」

デスクの方に戻ろうとすると、景光君が俺の腕を掴んで近くの椅子に強引に座らせた。早く終わらせたいけど、感覚が鈍っているあたりで景光君はそれを許してくれない

どうしたもんかなぁと悩んでいると、遠くから風見が近づいてきてるのが視界に入った。風見なら仕事マンだし手伝わせろの一言位言ってくれるはず

『風見〜』
風見「部下から聞いたぞ。休むの“や”の字もしてないそうだな?」
『えっ』

じっと見下ろす姿に固まっていると、風見の口から「お前は無理をし過ぎる」と言われてしまった。いちばん無理してそうな風見から

風見は景光君と口裏合わせてるんじゃねぇかと疑い始めた頃、丁度公安の仕事を片付けに来ていたのか零くんが廊下を通った。目と目が会うと笑顔でこちらに近づいてくる

降谷「永宮先輩お疲れ様です!……風見にヒロ、お前達はどうした?」
風見「徹夜3日目のこいつに休めと促していました」
諸伏「魔剤(エナドリ)摂取しすぎも良くないし!」

二人の演説を聞いて零くんも休めというのかとげんなりしてたら、彼から思いもよらぬ言葉が出てきた。それは「彼の自由にさせてやればいい」という言葉

諸伏「ゼロ!?」
降谷「今抱えていることを全て解消して楽になりたい気持ちは分かるからな。それに、いつまた別の仕事が入るかもわからないし」

いいこと言った!と言いつつ零くんの言葉が言い終わる前に立ち上がって自分のデスクに向かった。さぁて仕事仕事〜

十四話→←十二話「ブラック公安警察」



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作者名:アンドゥ | 作成日時:2020年3月11日 1時

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