十一話 ページ12
景光side
朝目が覚めると、俺はふかふかな布団に包まれて目を覚ました。ズキズキと痛む頭に相変わらず酒弱いなと自分が情けなくなる
欠伸をしながら起き上がると、そういえば俺今どこにいるんだっけと昨日のことを振り返った。組織の仕事して、ゼロと一緒にAさんの家に……
諸伏「そうだAさん!!」
『どうしたー?』
諸伏「ひょぇっ」
咄嗟に出た名前に反応したのか、Aさんはエプロンを来た状態で俺の前に現れた。キュンキュンする心に嘘が付けなくてデロンデロン状態へ
『あ〜、またデロンデロン』
諸伏「しぇ、しぇんぱ……はひ……」
大好きな先輩のエプロン姿に感動しつつ、俺は心を入れ替えて食事をとる為ダイニングへ向かった。そこには既にコーヒーを飲んだゼロが座っている
降谷「案の定最後はヒロだったな。どうせ二日酔いになってる」
諸伏「ご名答……頭ズキズキする」
降谷「朝っぱらからお前の甘ったるいデロンデロンモードの声聞いて俺も頭痛い」
治せないのか?と言われて治せるも何も好きな気持ちが爆発してるだけだしといえばゼロにため息をつかれた。なんでため息吐くんだよ
そうこうしているうちにAさんが朝ごはんを作ってくれて、これまた美味しい和食に舌鼓を打った。お味噌汁も出汁が聞いてて美味しいし、相変わらず料理上手いなぁとほのぼの
『あぁそうだ、しじみあったから味噌汁に入れておいたけど、二日酔いなんでしょ?後でウ〇ンの力上げるから仕事頑張んなさい』
諸伏「お母さん……」
『誰がお母さんだ』
うりゃうりゃっと額に人差し指でグリグリされ、あ〜っとジャレついているとゼロに「早くしないと仕事間に合わない」と言われた
時計を見て慌てて食べてスーツに着替えてと大忙し。Aさんもスーツに着替えて髪もオールバックにして、いつもの公安のAさんへと変わってく
諸伏「Aさんってほんと色気凄いよな」コソッ
降谷「今更だ。あの人は何したって色気が出る」コソッ
手早く準備を進めていくAさんに胸を高鳴らせつつ、俺は準備が出来てすぐに家を出た
もし組織の誰かにここから出てくるのを見られたら、俺がNOCだとバレた時被害が出るのはAさん。少しでも多く関係は匂わせないようにしないと……
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(「そう言えば昨日のお前酷かったぞ」)
(「えっ?」)
(「Aしぇんぱいすきすきーって酔いまくってた」)
(「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!そんな恥ずいこと教えないで……ひぇん……」)
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作者名:アンドゥ | 作成日時:2020年3月11日 1時