三話 ページ5
「おーい、誰かゲームに行かないか？ 急に一人足りなくなってさ」
少しザワついていた広間に新たな男性が現れ視線を向ける。
フードを被り、少し困った表情の彼。
「一人足りないなら……A、行ってみる？」
『……えっ、自分が？』
マーサさんに肩を押されて前に一歩進めば、こちらまで歩いて来ていたフードの彼と目が合う。
向こうも自分も「誰だ？」といった表情で、互いに固まる。
「A」
マーサさんに名前を呼ばれ我に返れば、慌てて姿勢を正し挨拶をする。
急にゲームへの参加などと言われ、頭がついていけていなかった。
申し訳が無い。
『あっ、すみません。本日来ました、Aといいます』
自身の挨拶を聞き終えれば、やっと納得したという顔から笑顔を向けてくれた。
「新しい奴だったか。俺はナワーブ・サベダー。傭兵だ」
手を差し出されたため「宜しく」と一言言い握手をする。
しかし、ここで握手をしてしまったのが間違いだった。
「よし、じゃあAも一緒にゲームに行こうぜ」
『……えっ？』
そう言われると同時にその手を引かれて連れて行かれる。
背後から「頑張ってね」等という声が聞こえたが、何故いきなり初心者を連れて行くのだ。
絶対足でまといだろう。
そんなことを思ったが、仕方が無い。
少々呆れながらもゲームに参加することにした。((強制))
__________________________________________
ナワーブさんに連れられ入った部屋は薄暗く、真ん中にテーブルと椅子が並べられていた。
そこに二つの影が見える。
チーム戦と聞いたがメンバーだろうか。
彼に続いて歩いて行けばその姿が分かる。
「あら、見ない顔。新しいサバイバーさん？」
「……。」
ベールを着けた女性とマスクをした男性がこちらを向いた。
女性は微笑みを向けてくれるが、奥に座る彼には顔を背けられてしまった。
第一印象で嫌われたのだろうか。
まあ、だとしても別に構わないが…。
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夏目(プロフ) - 続きってないんですか？ (2019年7月18日 15時) (
レス) id: 6f15b8d456 (このIDを非表示/違反報告)
蜂蜜漬け(プロフ) - りょうです。さん» ありがとうございます！そう思って下さっている方が居ると知れて嬉しいです^^* 励みになります！ (2019年2月28日 19時) (レス) id: 414c0d4d99 (このIDを非表示/違反報告)
りょうです。(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！！待ってます！！ (2019年2月23日 23時) (レス) id: f9bb48da83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜂蜜漬け | 作成日時：2019年1月29日 5時
