二話 ページ4
「Aは性別、どっちなの？」
『どちらだと思います？』
エマさんからの突然の質問に意地悪く聞き返せば、悩ましげに首を傾げてしまった。
「Aは中性的な見た目ね。どちらでも納得するわ」
「女の子…？ だと思うの！」
『んー、どちらでしょうね。暫く秘密にしておきましょう』
エマさん、エミリーさんと共に広間で話をしている所に扉を開け入ってくる影が四つ。
それに気付き三人とも扉を見る。
全員服が汚れているが、一体何をしていたのだろうか。
「あら、新しいサバイバーさん？」
じっと見すぎていたためか一人の女性が気付き、その声に他の人も振り向く。
一斉に視線を浴び背筋が伸びる。
そんな自分に四人が集まってきては囲まれた。
「初めまして、私はヘレナ・アダムスです。お名前を伺っても宜しいですか？」
杖を持ち、自分と同じように眼鏡をかけた女性が自己紹介をしてくれた。
自分も名前を名乗らなければ。
『初めまして、ヘレナさん。自分はAといいます。宜しく』
ヘレナさんを筆頭に残りの三人も自己紹介をしてくれた。
マーサさん、ウィリアムさん、幸運児さん。
皆とても仲が良さそうに互いに喋り、自身に話題を振ってくれる。
「皆それぞれ職業があるの。私は空軍。Aは何の職を？」
職業を聞かれ、自分は昔の職で良いのだろうかと少し悩む。
あの職を辞めてからは何もしていなかったため、きっとそうなのだろう。
『自分はずっと″身代わり師″をしていました』
聞き慣れないであろう職業の名前にエミリーさん以外は首を傾げた。
お互い顔を合わせる中、複雑そうな表情でエミリーさんは自分を見ている。
表情から察するに彼女は知っているのだろう。
身代わり師のすることを。
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夏目(プロフ) - 続きってないんですか？ (2019年7月18日 15時) (
レス) id: 6f15b8d456 (このIDを非表示/違反報告)
蜂蜜漬け(プロフ) - りょうです。さん» ありがとうございます！そう思って下さっている方が居ると知れて嬉しいです^^* 励みになります！ (2019年2月28日 19時) (レス) id: 414c0d4d99 (このIDを非表示/違反報告)
りょうです。(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！！待ってます！！ (2019年2月23日 23時) (レス) id: f9bb48da83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜂蜜漬け | 作成日時：2019年1月29日 5時
