二十話 ページ22
二度目となるゲーム参加。
メンバーは、医師のエミリー、占い師のイライさん、納棺師のイソップさん。
そして身代わり師の自分だ。
場所は聖心病院という場所らしい。
真ん中に二階建ての大きな建物が見える。
屋内からならハンターの居場所が確認しやすいかもしれない、と考え中へ入る。
ここもどうやら廃墟らしい。
埃っぽい匂いに、散乱した医療器具、崩れた壁……荒れ放題な景色を見ながら二階へと上がれば、壁が無い場所が目に入った。
大胆に壁が崩れていて、まるでここから飛び降りろと言わんばかりだ。
『……逃げ道としては最適、か』
身を乗り出し下を見れば想像よりも高く逃げ道にするか少し悩んでしまった。
下手な降り方をすれば足を折ってしまいそうだ。
躊躇うくらいなら止めておこう。
他の逃げ道を考えながらコンクリートが剥き出しの部屋へ入る。
壁際に暗号機を見つけ近づく。
誰も居ないため、ここで解読しよう。
まだ誰も見かけず、ハンターの居場所さえも分からないのは少し不利だ。
しかしこの建物は少しばかり広い。
ハンターが近づいてきたとしても、ここまで来るには少しだけ時間が掛かるだろうし、その間に逆の階段から降りて逃げるという手もある。
結構良い逃げ場所だと思いながら解読を進めていれば、近くに人の気配を感じ振り向く。
「……あっ、すみません。お邪魔、でしたか」
少し離れた場所に立っていたのはイソップさん。
自分が突然振り向いたためか、ビクリと身体を震わせ、慌てたように口を開いた。
『……いえ、人の気配がしたので気になって振り向いただけです。驚かせてしまったようで申し訳ありません』
「僕は、大丈夫です。……あの、ここに棺、置いておきますね」
何の確認か、自分にそう告げたイソップさんは床に穴が空いた場所近くに棺を置く。
何処から現れたのか、えらく立派な棺に思わず驚いてしまった。
自然と棺の蓋が開き中が見える。
人形…だろうか。
綺麗に納棺されていて、これが彼の力に関わっているのだろうかと不思議に思ってしまう。
『この棺は、どんな風に使うんですか？』
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夏目(プロフ) - 続きってないんですか？ (2019年7月18日 15時) (
レス) id: 6f15b8d456 (このIDを非表示/違反報告)
蜂蜜漬け(プロフ) - りょうです。さん» ありがとうございます！そう思って下さっている方が居ると知れて嬉しいです^^* 励みになります！ (2019年2月28日 19時) (レス) id: 414c0d4d99 (このIDを非表示/違反報告)
りょうです。(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！！待ってます！！ (2019年2月23日 23時) (レス) id: f9bb48da83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜂蜜漬け | 作成日時：2019年1月29日 5時
