18 戦闘訓練[1] ページ21
「始めようか有精卵共!!戦闘訓練のお時間だ!」
グラウンドβの入り口には戦闘服に身を包んだクラスメイト達がすでに集まっている。
ここは確か実技試験の時に使用した会場じゃなかったか、と周囲を見渡すが、あの巨大ロボに粉々に破壊されたであろう痕跡は綺麗さっぱり無くなっていて、ただ空っぽの街があるだけだった。
「皆かっこいいね」
「Aさんも良くお似合いですわよ」
「ウンウン!凄く似合ってる、かっこいいよ!髪の毛あげてるのなんか新鮮だね!」
「本当?ありがとう、私もあまり希望は書かなかったんだけど・・・これ気に入った」
セクシー飛んでグラマラスな八百万とパツパツスーツのお茶子に挟まれたAは、腰まで伸びた髪を一つにまとめ、背中が大胆に開いた褐色のコスチューム。ミニパンツの下にはサポーターの赤が目を惹く、珍しい蹄の形をしたブーツを履いていた。その藍と赤が、陶器のように白いAの肌と髪には良く映えた。
「先生!ここは入試の演習場ですがまた市街地演習を行うのでしょうか!?」
前方で白いロボットが俊敏な挙手を見せる。
声からするに飯田君だ。ネーミングセンスはないけれど、デザインセンスは素晴らしいなとその意外性にちょっぴり感動する。
そして何より、基礎訓練無しの対人戦闘訓練にもちょっぴりワクワクしている。
オールマイトが訓練の大まかな内容を説明している中、ふと疑問が生じた。彼言うには2対2の屋内戦というが、このクラスだとどうしても1人余ってしまう。
隣の八百万やお茶子、あの爆豪と飯田君、皆色々疑問を持っているようで矢継ぎ早に質問していくのに便乗して「1人余ると思うんですけどそれは・・・」と聞いてみる。
「んん〜〜聖徳太子イィ!」
しかし同時に発される言葉を聞き分けるのも、それに答えるのも聖徳太子じゃないオールマイトには難しい。一旦落ち着いて、と言われカンペらしき紙切れを取り出した彼はまず最初に訓練の概要を説明するようだ。
「いいかい?!状況設定は敵がアジトに核兵器を隠していてヒーローはそれを処理しようとしている!」
(設定が洋ドラじみてる)
大体こういうのは焦ってトチ狂った敵が核兵器のスイッチ押したり、残り1秒で無事止めたりするんだろうな、なんてあらぬ事を考えていた。
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はるにゃー(プロフ) - わかります...!! (2018年3月14日 20時) (レス) id: a8130d6d57 (このIDを非表示/違反報告)
ておどーる(プロフ) - はるにゃーさん» コメントありがとうございます!良いですよね、、、ハスミンのサイコパスみが最高です( ˘ω˘ ) (2018年3月14日 20時) (レス) id: 5fabf8878f (このIDを非表示/違反報告)
はるにゃー(プロフ) - 悪の教典面白いですよね! (2018年3月14日 20時) (レス) id: a8130d6d57 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - ておどーるさん» 次からは気を付けた方がいいですよ〜更新頑張ってください! (2018年3月13日 21時) (レス) id: b712ea93b0 (このIDを非表示/違反報告)
ておどーる(プロフ) - 雪兎さん» 御報告ありがとうございます!確認不足申し訳ないです、解除いたしました。 (2018年3月13日 21時) (レス) id: 1b153ac47e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ておどーる | 作成日時:2018年3月13日 20時