15 女の子たち[1] ページ18
「気持ちわる・・・」
自販機から水を購入して胃の中に流し込む。
美味しそうに昼食を頬張るお茶子の隣で、でんぷん糊をぶっかけた油粘土みたいなイチゴジャムパンを食べたのだが、案の定全て下水に流れて行った。
先に行ったお茶子はもう教室についただろうか、ふと時計を見ればもうすぐ午後の授業が始まる時間だった。
●
「わーたーしーがー!!」
あれからダッシュで教室に戻ると時間ギリギリだったがなんとか授業開始時刻には間に合った。
少し乱れた襟元と髪の毛を簡単に整えていると、廊下の奥から声が聞こえる。
ピク、と耳が反応して自ずと背筋が伸びた。
「普通にドアから来た!!!」
ヒーローコスチュームを纏ったオールマイトが教壇へと立つ。さすがNo.1ヒーローとあって、教室内では歓声が上がる。
「早速だが今日はコレ!!戦闘訓練!!!」
オールマイトが突き出したのは、BATTLEと書かれたカード。
いきなりの戦闘訓練という言葉に、不安な顔をするもの、好奇心に胸を踊らせるもの様々だったが、オールマイトが次に告げた一言でその場が一気に盛り上がった。
「入学前に送ってもらった個性届けと要望に沿ってあつらえた・・・コスチューム!!着替えたら順次グラウンドβに集まるんだ!!」
そう言った彼に皆全力で返事をした。
壁から出て来た収納に収まるのは各々の出席番号が書かれたケース。
それを受け取った顔はプレゼントを開ける前の子供のように見えて、どれだけ楽しみにしていたかが伺える。
案の定、「楽しみだね」と興奮気味に言うお茶子と一緒に更衣室へと向かった。
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はるにゃー(プロフ) - わかります...!! (2018年3月14日 20時) (レス) id: a8130d6d57 (このIDを非表示/違反報告)
ておどーる(プロフ) - はるにゃーさん» コメントありがとうございます!良いですよね、、、ハスミンのサイコパスみが最高です( ˘ω˘ ) (2018年3月14日 20時) (レス) id: 5fabf8878f (このIDを非表示/違反報告)
はるにゃー(プロフ) - 悪の教典面白いですよね! (2018年3月14日 20時) (レス) id: a8130d6d57 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - ておどーるさん» 次からは気を付けた方がいいですよ〜更新頑張ってください! (2018年3月13日 21時) (レス) id: b712ea93b0 (このIDを非表示/違反報告)
ておどーる(プロフ) - 雪兎さん» 御報告ありがとうございます!確認不足申し訳ないです、解除いたしました。 (2018年3月13日 21時) (レス) id: 1b153ac47e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ておどーる | 作成日時:2018年3月13日 20時