6 回答[3] ページ10
「缶コーヒーは皆からだよ、ほかのお菓子はAちゃん好きかと思って女の子たちで買って来たんだ！」
「だがA君、多量のカフェインを摂取し続けることは体には良くないからな。クラス全員で21本、一日１缶を限度にしよう！」
お茶子がうららかスマイルで微笑んで、飯田がいつも通りの真面目さを発揮する。
しかしそこでハッとする。
――クラス全員で２１本？
Aを抜いてA組は２０人だ。一人多い。
それに、絶対に出さなさそうな奴が一人いる。
「どうした、A君訝しげな顔をして。一日１缶では不満かね？しかし君の食生活ぶりを鑑みると・・・」
「あ、あれだろ？なんで21本なんか不思議でしょうがねぇんだろ？！」
飯田の言葉を遮り、切島がニヤニヤした顔で得意げに聞いてくる。
それにAは頷きで返す。
「実はな・・・」と切島がAの耳元に口を寄せて告げようとした時、BOM！！と大きな爆発音がした。
「テメェらわちゃわちゃうっせんだよ、やるなら外でやれや！」
手のひらで小さい爆発を連発させる爆豪に、切島は「やべっ」と呟く。
ズカズカとこっちに向かって来た爆豪をみて、切島は思わずAから身を引いて逃げの体制をとるも、あえなく爆豪に襟首を捕まれ廊下に連行されて言った。
「なんなの・・・」
と嵐のように去って行った二人を見送るAは呆然とするしかない。
そんなAの手を、大きくて少し湿り気のある手がいたわるように包み込んだ。
「梅雨ちゃん・・・」
振り向くと、手を取っていたのは蛙吹梅雨。
傷がないかと確認するように、その親指の腹が何度もAの手の甲を行き来する。
その感触に、Aは見覚えがあった。
戦闘訓練の後も梅雨はこうしてくれたけれど・・・・
「梅雨ちゃん、もしかして襲撃事件の時も・・・」
梅雨の低めの体温を、頭ではなくて体が覚えている。
「ええ、そうよ。Aちゃん、私、とっても心配したわ」
スリ、と撫でてくれる手が少し震えているようで。
どうしていいかわからないAだったが、次の瞬間、梅雨がぎゅっとAを抱きしめた。
「またこうして学校であえてよかったわ。退院おめでとう、あなたが皆を守ってくれたから、こうして全員で授業を受けられるのよ」
「・・・・梅雨ちゃ・・・」
何も言う必要はない、そう言うように梅雨の抱きしめる力が強められて、Aは梅雨の肩に顔を埋めた。
＿＿＿＿＿
梅雨ちゃん好きすぎてつらい。
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ゆあ - すみません。いくら探してもツイッターのアカウントが見つけられないんです。どうやって探せばいいんですか？ (2019年9月5日 21時) (
レス) id: b0f6bda559 (このIDを非表示/違反報告)
有栖(プロフ) - めっさ面白い！続きが見たいいぃぃぃぃ!!!!! (2018年9月9日 0時) (レス) id: e65e94b2de (このIDを非表示/違反報告)
小幸(プロフ) - 面白かったです！これからも頑張ってください！！リアルの方でも頑張って！！ (2018年5月18日 2時) (レス) id: 4d03ac968f (このIDを非表示/違反報告)
白ちゃん - 作者様愛してます！この話大好きです！更新頑張ってください！ (2018年5月4日 21時) (レス) id: a5c2574b45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ておどーる | 作成日時：2018年4月7日 0時
