5 回答[2] ページ9
「・・・缶コーヒー？」
取り上げたそれは、Aがいつも好んで飲んでいるメーカーのコーヒーだった。
なんで、と疑問をつのらせながらお茶子をじっと見ると、その腕には同じ缶コーヒーが山積みになっている。
見渡してみれば、後ろに立つ耳郎や八百万、芦戸に梅雨、葉隠に至ってはコーヒーが宙に積まれているようにしか見えないが、それぞれが缶コーヒーを抱えその中にはコーヒー関係のお菓子なども覗いている。
「っあ、えっとね、ちゃんと可愛い紙袋に入れて渡そうと思ってたんだけどさっ・・・！校舎の自販機で買い占めるの思ったより時間かかっちゃって・・・」
たはは、とそう言ってお茶子は恥ずかしそうに笑う。
「麗日さんが寝坊してしまったらしくて、本当はコンビニで買う予定だったんですって」
「八百万さん、それは言わない約束だぜ・・・」
渋い顔をしてお茶子は上品に口に手を添えて笑う八百万に言う。
「ま、とにかくさ。たった二日っつっちゃあなんだけど、退院おめでと」
「サプライズ失敗だけど、まあいいよねっ！相澤先生みたいに、ミイラになってなくてよかったよ〜！」
「本当にね！でもミイラ姿のAちゃんはきっと可愛いよ！！」
耳郎が教卓にコーヒーとお菓子を並べ、芦戸と葉隠が両腕に物を抱えながらAに突進していく。
「あぁあぁあぁ・・・めっちゃ落ちてる落ちてる」
Aはなんとか二人を支えるが、両者の腕に収まっていたものは派手に床に転がっていく。
それを障子、常闇、甲田に白尾が拾い集めて耳郎と同じく教卓へと並べる。
「傷は残らないようだな、一先ず安心というところか」
拾ったコーヒーの他に、常闇はポケットから沢山の飴を教卓に残していった。りんご味の飴だ。
「みんな心配してたんだよ、Aさんがオールマイトに抱えられててさ。リカバリーガールも治せないくらい酷いって聞いていたから」
「個性が回復だったのが、不幸中の幸いだな。あまり無理はするもんじゃない」
よかった、と言って笑うのは戦闘訓練で一緒のチームになった尾白。
その言葉に甲田はブンブンと必死に首を振って、ぬっと缶コーヒーを差し出して来た障子はAが受け取った後にその大きな手で頭をひと撫でして去って行った。
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ゆあ - すみません。いくら探してもツイッターのアカウントが見つけられないんです。どうやって探せばいいんですか？ (2019年9月5日 21時) (
レス) id: b0f6bda559 (このIDを非表示/違反報告)
有栖(プロフ) - めっさ面白い！続きが見たいいぃぃぃぃ!!!!! (2018年9月9日 0時) (レス) id: e65e94b2de (このIDを非表示/違反報告)
小幸(プロフ) - 面白かったです！これからも頑張ってください！！リアルの方でも頑張って！！ (2018年5月18日 2時) (レス) id: 4d03ac968f (このIDを非表示/違反報告)
白ちゃん - 作者様愛してます！この話大好きです！更新頑張ってください！ (2018年5月4日 21時) (レス) id: a5c2574b45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ておどーる | 作成日時：2018年4月7日 0時
