underthought 【僕の思い】 (ページ5)

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5話ページ5

「こんにちは、私はキャラ。よろしくね」
「僕はナユ」
「僕はフリスク」
「ナユって、貰ったのね」
と、すぐに僕の名前で察したようだ。
キャラはとても美しい方だったと思った。
フリスクは耳を真っ赤にしている。
もしかして、恋をしたのかな？
キャラには見えていなさそうだから良かったね。
でも、彩と奏はそれに気づいてニヤニヤしてるのを僕は見逃さなかった。
「貴方たち、服を変えたらどう？」
服を？
確かに、僕達の服はボロボロの服だけどそんなに気にはしなかった。
「なんかインクに作ってもらったら？」
「いいねぇ！」
「インクに連絡とってみるよ」
そう言ってインクと言う名前のスケルトンに電話で連絡をする奏。
そして、何かに呆れているような感じで話している。
「服を作ってくれるって」
「ありがとう、奏」
「ありがとう！」
「いいのいいの」
僕達はその後に少し雑談をしていたら床に黒いインクが円になって出てきた。
そのインクからスケルトンが出てきた。
多分、インクサンズとやらじゃないだろうか？
「この子達が新しい子？めっちゃ可愛い！」
「やっぱりそう思う？」
「分かるよね！」
「………僕達のことですか？」
「そうだよ！本当に可愛いよ！」
僕達が可愛いなんて始めて言われた。
僕は女だからまぁ、嬉しいけど、フリスクは中性だから嬉しいのか？
フリスクはどう反応したらいいか分からなくてオドオドしてるから大変だなぁ、なんて思った。
「あっ！インク！この子達に服を作って！」
「いいよ、どんな服がいい？」
紙とペンを渡してきた。
「僕はこんな服かな？」
フリスクはすぐさま描いて見せた。
「オリジナルと近いものだね！オリジナルとは違って半袖なことぐらいだね！」
「そうなんだ！」
undertaleの世界のフリスクのことかな？
僕はどんな服にしようか？
ふと、ある人のことを思い出した。
【お前は俺の服と似てるのが似合うかもな】
あの人の名前は思い出せない。
いや、聞いたことが無い。
その人が着ていた服はしっかりと覚えている。
「僕はこれ、でもいい？」
「いいじゃん！」
白いTシャツに黒いパーカー、紫のラインが入っている黒の長ズボン。
そんな服。
「インク、これ作ってよ」
「はいはい」
インクは素早く絵を描いた。
その絵が本物の服になって浮き出てきた。
「はい、どうぞ」
インクはその服を持って僕達に渡してきた。
それを僕達は受け取った。
僕達は部屋を借りて着替えていく。
その服は想像したような着心地よさだった。