白雪姫奮闘記 Ⅱ (ページ20)

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"キャプテン・ウソップ登場" ページ20

青い空
青い海
間に白い雲を挟んで
トッピングに太陽を
空と海のサンドイッチの出来上がり
しかし、今日の太陽は自己主張が激しい

強烈な陽射しが苦手なルビィはナミの船にお邪魔しているところだ
屋根の下で膝を抱え、広大な海をぼーっと眺める
時折、先日の島で不思議な生物から貰った果物を齧りながら
「無謀だわ」
呆けていると、唐突にナミがそう言う
「何が？」
ルビィが思っていた事をルフィが口に出してくれる
もごもごと口を動かしながら続きの言葉を待つ
「このまま"偉大なる航路(グランドライン)"に入ること！」
「確かにな！この前たわしのおっさんから果物いっぱい貰ったけど、やっぱ肉がないと力が「食糧の事言ってんじゃないわよ！！」
的外れなルフィの返答にナミが食い気味に返す
「このまま酒が飲めねェってのも、なんかつれェしな」
『私はパフェが食べたい』
「飲食から頭を離せっ！！」

曰く、今向かっている"偉大なる航路(グランドライン)"はとても、とても危険な所らしい
その上強敵がうようよいるのだとか
そんな場所に行くには、今の戦力、装備では心許ないというのがナミの意見だ
準備をすべきだというナミが次の進路を決める
今度は無人島ではなく、村があるらしい
久し振りに料理された食べ物が食べれそうだ
その証拠に、双子が歓喜のあまり海へ向かって叫ぶ
「肉を食うぞ！！！」
『パフェ食うぞ～！！！』

「あったなー本当に大陸が！」
「なに言ってんの当然でしょ、地図の通り進んだんだから」
地図の通りどころか、地図すら読めない3人にはナミの言っている事がイマイチ理解できないのか、揃って首をかしげる
彼らなりに地図の通りに進んでみても、目的地に辿り着けた試しがないからだ
『この奥に村があるの？』
「うん、小さな村みたいだけど」

船を岸に着け、地面に杭を打ち込みロープで船を繋ぐ
しっかり繋いだ事を確認し、大きく伸びをする
「ふーーっ久しぶりに地面に下りた」
隣ではルビィと同じようにゾロが伸びをしている
『ゾロはずっと寝てたもんね』
ルビィはそう言うと、揺れのない大地を踏みしめる
ぐるりと見渡せば、管理された森が目に入る
目の前の舗装された道を行けば、ナミの話していた村にたどり着くのだろう
「ところで、さっきから気になってたんだが……あいつら何だ」
伸びを終えたゾロが指差す方を見れば、頭が4つ飛び出している
村の子供だろうか