白雪姫奮闘記 Ⅱ (ページ13)

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※反撃ページ13

メキメキと音を立てて、先端を尖らせた尺骨を両の掌から捻り出す
パシリ、と手に握るとフィーロに向かって、ゆっくりと、歩を進める
「クソ！！クソ！！！クッッソがァァァ！！！！」
シルクハットに手を突っ込み、先ほどと同じリボルバーに指を掛け、銃口を私に向けてくる
発砲音は4発、飛んできた弾丸を尺骨で全て叩き落とす
「クソッ！！！クソクソクソ！！！！アアアアァァァァァ！！！！！」
『弾切れ？』
フィーロが私を睨み、弾の入っていないリボルバーを捨てると、今度は帽子からノコギリが出てくる
『もうマジックはいいよ～帽子から何か出すばっかりでつまんない』
「！！イリュージョンだ！！！！」
怒りで血走った目を見開き、ノコギリが振り下ろされる
左の尺骨でそれを受け止め、フィーロの目を覗き込み囁く
『どっちでも良いよ、そんなことは……それより、ビックリマジックショーはもう終幕だよ』
右手に持った尺骨の先端をフィーロの脇腹に思いっきり突き刺す
「ぐっ…！！」
刺された腹部から得物を抜こうと、後ろに下がろうとするフィーロを右足で蹴り飛ばす
尻餅をつき、ノコギリを落とした隙に得物は遠くへ蹴っておく

動く元気はまだあるのか、手をつき、後退りながらシルクハットを手繰り寄せようとしている
「ま、まだまだ…！！！…あぐっ！？」
シルクハットに手が伸びる前に先手を打っておく
左の尺骨を帽子のトップに突き立て、穴を開ける
右の尺骨はフィーロの左手に突き刺す
ー残念、貫通しなかったか
「ッ……ッ…ヒィッ！！」
『終わりって言ったでしょ？？あんたのマジックショーには飽きちゃった』
鼻がくっ付く距離まで顔を寄せて言ってやる
飽きたのは本音

怯えるフィーロから顔を離して脊柱を引き摺り出す
「な、何ヲ…！！」
鞭のように打ち付け、カウボーイのローピングみたいにフィーロの首に巻きつける
「くる、し…！」
苦しむフィーロを一本釣り
左足で踏ん張り、右足を大きく背中側へ踏み出す
背負い投げの様に鞭を引けば、フィーロも一緒についてくる
『"絞首刑(ハンギング)"！！』
そのまま地面に叩きつけて意識がないことを確認しておく

ルビィの勝利だ