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結構な大仕事になるぞ、と意気込んでいた三人だったが、探し求める情報は案外あっさりと見つかってしまった。
「宿舎の利用者なら名簿にみんな書いてあるし、あの人寄進もしてたから住所録にも載ってるんじゃないかな？」
とは、地下一階の管理者であるリイリアの言葉である。まず彼女から聞き込みだ、と思っていたらそこでもう全て完結していた。思った以上に簡単に解決したことにナルは退屈そうだったが、フロウは相変わらずにこにことしていた。
話によれば、フロウの姉フィオナは馬車で２時間ほど行った先の、数ヶ月前にイヴィル教の教会ができたばかりの町に住んでいるとのことだった。
彼女の家が分かってからはさらに容易にことは進んでいった。フロウが姉に会いたがっているということを聞いた信徒や神父たちが様々に手助けをしてくれた。ある人は住所を元に地図を書いてくれたし、またある人は向こうの町の教会でしばらく面倒を見てもらえるよう手配してくれた。フロウ自身も旅の準備をいろいろと進めていった。
そしていつの間にやらフロウの外出の準備は整ってしまった。
「ふふふ、みんながフロウのことを手伝ってくれてとっても嬉しいよ！それじゃあ、フロウはお姉ちゃんに会いに行ってくるよ！」
「待ってください！」
大聖堂から一人旅立とうとしたフロウを騎士の一人が引き留めた。
「本当に……一人で行くつもりなのですか？」
「そうだよ！みんなにお世話になってばかりじゃ申し訳ないし、それにフロウは一人でなんでもできるってお姉ちゃんに見せたいんだ！」
「そう、ですか……」
「それに、フロウにはオスカーがいるよ！」
フロウは綺麗な洋服を着せられたオスカーを見せると、彼に手を振らせた。その様子に、騎士のハンナは戸惑いながらも話をする。
「貴方が大丈夫だとしても、我々は心配なのです。もし旅先で貴方に何かあってはいけません。イヴィル教徒を守る使命を、我々に果たさせてください」
そう言って、彼女は一人の騎士見習いを連れてきた。
「彼女を……スーザンを連れていってください。何度か貴方に同行したこともありますし、彼女ならばきっと貴方の力になってくれます」
「そうなのかい？」
「そうですよ」
フロウはスーザンの方を流し見た。軽装の彼女は自信に満ちた顔をしていて、見ているだけでこちらも勇気づけられるような気がした。フロウは彼女の手を取った。
「じゃあ、行ってきます！」
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IDee(プロフ) - 開さん» お久し振りです、旧流離いのsecretで主催の者です！ ボードのメッセージ機能にて送信させて頂きますね。 (2022年3月14日 17時) (
レス) id: af1699faf6 (このIDを非表示/違反報告)
開(プロフ) - すいません、、久々に更新しようとしたらパスワードを忘れてしまったので教えてくれる方居ませんか、、 (2022年3月13日 21時) (レス) id: 62c5ad2de3 (このIDを非表示/違反報告)
キューブ(プロフ) - 更新完了しました！ひとまずこれにてフロウのお話は完結です (2021年4月9日 23時) (レス) id: 4a22970169 (このIDを非表示/違反報告)
鮭鍋eVent(プロフ) - キューブさん» うちの子が出ている！ ありがとうございます！ うわぁ…ありがとうございます…。お話も凄く良いです…。 (2021年3月21日 11時) (レス) id: 1d274a3409 (このIDを非表示/違反報告)
流離いのsecret(プロフ) - キューブさん» 更新お疲れ様です！ 参加者様の沢山のキャラを書かれていて、相手方のキャラも大切になさっている事が良く分かって嬉しくなりました！ 兄弟お二人のすれ違いがしんどい…… もっと読みたくなってしまうような、素敵なお話です！ (2021年3月21日 11時) (レス) id: af1699faf6 (このIDを非表示/違反報告)
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