【underfell】願ったら叶った【トリップ】

決意 ページ5

『…な、なんでサンズが取り込んだの…』

自分の声が震えているのがわかる。

「…そんなの知らないよ。あいつに聞けば」

『…』

「…」

互いに口を閉じる。

息苦しくなるような静寂を切ったのはフラウィーだった。

「…もうよくない？色々話は聞かせてあげたでしょ。そのしょうもない“好奇心”は収まった？」

『…まだ』

「…なに、まだ聞き足りないの？」

『……まだ、死ねない』

「………は？」

フラウィーの素っ頓狂な声が響く。

『…なんでサンズがソウルを取り込んだのか、私は知りたい』

あぁ、本当に、アンダーテールのプレイヤーはなぜこんなにも好奇心旺盛なのだろうか。

お腹の底から何かが湧き上がってくる感覚。

…あれ…もしかして、これが…ケツイ？

「ﾊｯ、何馬鹿なこと言ってんの。どーせお前があいつにあったところで、死ぬだけだ」

『…そしたら、何度でも話を聞いて貰えばいい』

私のその発言に、フラウィーが目を見開く。

「お、おい、待てよ…なんだよその発言…！」

『どうもこうも、そのまんまの意味だよ？』

「な、そ、そんな言い方、まるでお前に決意の力があるみたいに…！！！！！」

『きっと私には、決意の力が宿ってるよ』

キッパリと言い切る。

そう、きっと私には、決意の力が、ある。

「っ！？な、何を根拠に…！！」

『根拠はないよ、ただ、そう感じただけ。…ごめん、私、サンズのとこに行ってくるから』

そう言ってルインズを目指そうと足を動かしたとき_________

　

　

　

　

　

　

　

『……いっ、た』

私のソウルに、フラウィーの弾が掠った。

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