松岡家の長女 (ページ10)

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凛のおでこを触るが熱はないし・・・

「ただの時差ぼけだよ。寝てれば治る」

『よかった・・・頭痛とかない？薬あるけど』

「ああ。大丈夫だ」

『それにしても驚いたよ。お母さんから聞いてこっちに編入するなんて。しかも全寮制に』

「別にいいだろう・・・」

『別に否定はしないけど相談はしてほしかったなぁ。お姉ちゃんさみしい』

「・・・・ブラコン」

『否定はしないドヤ』

「うぜー」

『反抗期？』

「ちげーよ！」

『そうだ。江の制服の写真見る？』

スマホを取り出し画面を見せる

「・・・スカート短けぇ」

『まあね。でも江はまだ長いほうだよ』

もっと短い子いたんだから

「てか、なんで待ち受けなんだ？」

『可愛い妹の写真を待ち受けにして何が悪い？ちなみにスライドさせると小学生のときの凛が出てくる』

「だぁぁぁぁ/////消せよ！」

『いやだね！！これは貴重な写真なんだよ！！誰が消すか！』

「恥ずかしいんだよ！！」

『大丈夫大丈夫！今のところ御子柴君しか見られてないから』

「大丈夫じゃねぇ！！見られてるじゃねぇかよ！！」

『気にしない♪気にしない♪』

「ったく・・・姉ちゃんも元気そうでよかったよ」

『元気だよ？去年風邪もひかなかったし』

「風邪ひかなそうだもんな」

『それどういう意味？』

こんな会話も久しぶりにした

元気そうでよかった・・・・

『さて、お姉ちゃん部活行かないといけないから。しっかり休んで今日は早く寝るんだよ？』

「・・・部活？」

『そう。水泳部の顧問兼マネージャーしているの。あ、やば！そろそろ行くね！！』

急がないと怒られる！！

走ってプールへ向かった

「水泳か・・・・・」

凛がそんなつぶやきをしていたなんて気づきもせずに・・・・

「よし、練習は終わりだ。明日は始業式だ。みんな遅れずに来いよ？」

『来週は部活紹介があるからね。御子柴君頼んだよ』

「はい！」

「それじゃ、今日はここまで」

全「お疲れ様でした！！」

みんなはシャワーを浴びるため出て行った

私も後片付けをして戸締りの確認をしてから出ていく

保健室を除くと気持ちよさそうに寝ている凛の姿があった

『まったく。いくつになっても可愛い寝顔だこと』

凛の髪の毛を撫でながらつぶやいた

お父さんが亡くなってから凛にはつらい思いをさせてしまった
お父さんがいればつらい思いしなくても済んだんだろうけど
でも私がこの子たちを守らないと

また頭をなでた
その後凛を起こし家に帰った