松岡家の長女 (ページ6)

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翌日

今日は待ちに待った江の高校入学式

江が通うのは地元の岩鳶高校

江は佐野中出身なんだけどどうしても岩鳶高校に通いたいってことでここを受験した

真新しい制服に身を包んだ我が妹の姿をカメラに納める

『ほらお母さんもっとくっついて。江も。ホラ二人とも笑って？』

ハイチーズ

二人の記念写真が出来上がり

「次はお姉ちゃんと撮る」

『はいはい』

江に手を引かれ二人そろって立つ

「はいいくわよ？ハイチーズ・・・これでOK。」

『ありがとう』

「じゃ、私教室へ行くね」

『ええ。またあとでね』

江を見送り私たちは体育館へ向かう

席に着き式が始まるまで待っている

『まだ時間あるね。私ちょっと出てくるね』

「ええ。カメラは置いて行ってね？」

カメラを渡し体育館を後にする

そのあたりをぶらぶらする

私の母校でもある岩鳶高校

本当に懐かしい

あたりを散策する

ここでよく笑い合っていたなぁ

友達と馬鹿騒ぎしたりしてあの頃が懐かしい

そんなことを思い出しながら歩いていると

「あの・・・」

声をかけられた

『はい？』

振り向くと

「あ、やっぱりAだ！！」

そこには私の初恋の相手で凛の友達・・・

「覚えてる？俺だよ！橘真琴」

忘れるわけがない

『久しぶり』

「覚えてくれてたんだね！！うれしいよ！」

『忘れるわけないじゃない！それにしても大きくなったわね』

「そうかな？自分じゃわからないよ。あ！ハルもここにいるんだよ！」

『ハルも？さすが幼馴染だね』

ずーっといっしょとかすごいよ

「そういえばAはなんでここに？」

『ああ。それは・・・・あ、やば！式が始まる！じゃぁ真琴私行くね！！』

「あ、ちょっと」

ごめんね、真琴。今は江の入学式が先！！

急いで体育館に向かう

席に着くともう入場が終わったあたりだった

「もう。遅かったじゃない」

『ごめんごめん。ちょっといろいろあって・・・』

カメラを構え写真と動画を取る

『おかあさんは私の携帯で動画撮ってね』

「はいはい」

お母さんにスマホを渡し私はカメラで写真を撮る

ほんとう、うちの妹天使だよ

これがいつか彼氏ができてその彼氏を連れてきて「娘さんを僕にください！」って言われた日にはもう号泣だね

まぁまだ先の話だけど

それまでたくさん稼せがないと・・・・

そうしている間に式は終わりクラスへ移動する

松岡でマ行だから大体真ん中あたりだった

担任はなんと私の同級生だった

あの子教員になれたんだ・・・・