松岡家の長女 (ページ24)

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『え？いないよ。学校のことで忙しくてそんな暇ありません』

そういうと凛はほっとした顔をした

嫌なぜに？

『もうーなんだよー』

「なんでもねぇよ。先に行くぞ」

『おー。ごちそうさま』

凛は食堂を後にした

そうか

あっちにいたときもいなかったか

いや、待てよ？

それはそれで問題だ

このまま彼女ができなかったら・・・・

一生独り身ってことになる？！

それは阻止しなくてわ！！！

合コン？いや、未成年だし・・・

うーん

そう悩んでいると昼休み終了のチャイムが鳴った

急いで片づけをし保健室へ向かった

急いで生徒の問診票の整理をする

まぁ一人でしないだけましだ

他の先生方にも協力を経てなんとか夕方までには終わった

『みなさん。ご協力ありがとうございました。無事何事もなく終わることができました』

手伝ってくださった先生方にお礼を言い部活に顔を出す

新入生を含めた部員で個々のメニューをこなす

「松岡！」

コーチに呼ばれそばに行く

「今日似鳥は見学なんだ。マネージャーの仕事をこの際覚えてもらいたいから教えてやれ」

『わかりました。似鳥君こっちきて？記録の書き方を教えるわね』

「は、はい！」

『まず今からすることは新入生の個々の能力の確認をここに記録するの。今日はブレとバックの専門の子たちね』

「わかりました」

ブレとバックの子たちを見る

一人ひとり駄目な点と良い点、改善点を記録しあとでデータを渡す

それについて個人で考えたりコーチに指導してもらったりして練習していく

それが鮫柄のやり方

「なるほど・・・」

『私も助言するけど選手じゃないから主に御子柴君にお願いしちゃうの』

「先生は昔選手をしていたんじゃないですか？」

『いいえ。私は留学していた時にオーストラリアのナショナルチームの保健医としてアルバイトしていたの。まぁ凛が水泳していたからそれでね。選手のサポートができればなと思っていたし』

「へぇー。でもなんで鮫柄に？ほかにも水泳部がある学校はたくさんあるのに・・・」

『あー岩鳶は廃部したって聞いたから岩鳶はなし。あとうち父親いないからなるべく近場の学校がいいってなってヒットしたのがここ鮫柄なの』

「お父さんは・・・・」

『亡くなったよ。私が１６のときにね。』

「あ・・・すみません」

『大丈夫。父は昔水泳選手だったんだ。でも結婚してから漁師しなって私たちを支えてくれてたんだ。でもある時水難事故にあってそのまま。』