寮母と水泳部 (ページ36)

今日:6 hit、昨日:16 hit、合計:55,171 hit

３６話ページ36

『そんなに見られると困るんだけど・・・』

「・・・なぁ。そのタレ自家製？」

『え？そうだよ？あ、あまり好きじゃなかった？』

「いや。寧ろこれいい。また作ってくれよ」

『いいよー！あ、レシピいる？』

「ん」

メモ用紙にレシピを書く

『はい。これがレシピね』

「サンキュー」

メモを受けとりテーブルに戻った

時間が過ぎみんなが食べ終えた食器を片づける

するとスマホが鳴った

ン？ハル？

『もしもし？ハル？どうした？具合悪い？行こうか？』

〈・・・いや、ただ声が聞きたくなっただけだ〉

寂しいのかな？

『そうなの？そうそう。今度の土日私OFFなんだけど泊りに行ってもいい？』

〈今週は合宿があっていないんだ〉

『・・・そう。どこに行くことになったの？』

〈近くの無人島に行くらしい。泊まるところはこことそんなに変わらないみたいだけど〉

無人島ってことは海だよね？
真琴君大丈夫かな？

『真琴君大丈夫なの？海・・・』

〈本人は大丈夫っと言っているが正直・・・〉

そうだよね

海に対するトラウマがあるからね

『ハル。真琴君をお願いね？』

〈ああ。そろそろ寝る〉

『うん。おやすみハル』

〈おやすみ。A姉〉

電話を切る

ふと時計を見ると２２時

やばい

そろそろ帰らないと

急いで支度をしアパートへ帰る

ポストの中を確認し手紙が届いていた

しかもエアメール
差出人は
ミハイル

『ミハイルからだ！』

急いで部屋に入り手紙を開ける

DEAR A

元気かい？
私は元気さ！
いつも筋肉を見ているからね！
落ち込んでいても筋肉を見ていれば元気が出てくるんだ
筋肉は素晴らしい！！
Aも筋肉つけてみるかい？
さて、本題に入ろう
今君がいるところに私の親せきが通っていると聞いてね。
手紙を書いたんだ。
これから世話になると思う
その時は頼むよ
それとまたこっちで働いてみないかい？
あの時の君のご飯の味が忘れられないだ
昔のチームメイトに会っても君のことで持ち切りだったよ
それだけ衝撃的は味だったんだ
ぜひ、検討してくれ
返事待ってる

P.S 似鳥愛一郎は私の親せきなんだ

ミハイル・マカローヴィチ・ニトリ

ミハイルか
懐かしいなぁ

ん？
ニトリ？
似鳥？

似鳥愛一郎？！

親せきだったんだ・・・

でもよかった
ミハイルに似なくて・・・
切実に
筋肉馬鹿にはならなくてよかったよ！！