寮母と水泳部 (ページ17)

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16話ページ17

『？なに？』

「A姉はここにいろ」

『？なんで？私大丈夫だよ？』

「だから！服が透けているんだって！」

よく見ると水にぬれたせいで下着が透けて見えていた

『？？だから何？下着だよ？下着は見せるためにあるんだよ！！』

「ちげーよ！！」

『まぁまぁ気にしなーい。・・・ありがとう』

竜ケ崎君のところに行く
すごく落ち込んでいた

「そうだよ！悪いですか！だから僕は泳がないって言ったんだ！」

「それなら最初から言ってくれればよかったのに」

「言えるわけないでしょ。金槌だなんて。僕の美意識に反する」

「怜ちゃん・・・」

『おい』

「A姉・・・」

『お前、なんでそんな大切なこと言わなかったんだ？』

私は竜ケ崎君の近くに寄った

『美意識に反する？だからなんだ？ちゃんと言えばみんなわかってくれたと思うぞ？わかっていればこんなことにはならなかった。私やハルや渚が近くにいてここが鮫柄のプールだったからよかったが海だったらどうなった？お前今頃死んでいるぞ？・・・・生半可な気持ちで挑もうとするな！！馬鹿たれ！！』

その場にいた部員全員が静まり返った

『ほら腕だせや。血圧測る。今日は見学。いいな？』

「・・・・」

『返事』

「は、はい」

『よろしい。私からみんなにはうまく伝えておくから』

「いや。あんな怒鳴ればあっちにも聞こえるんじゃぁ・・」

『何か言ったか？真琴？』

「な、なんでもない！！」

うん。バイタルも正常だし大丈夫そうだ

「・・・：あ、次ハルが泳ぐよ」

『よく見ておきな。これがハルの泳ぎだよ』

「位置について・・・よーい！ピッ」

ハルの泳ぎをみて何か気づいてくれればいい

「やっぱりきれいだね」

「どうかした？」

「い、いえ。なんというか・・・」

「えへへ。ね？だから言ったでしょ？ハルちゃんの泳ぎはすごいって！」

ハルの泳ぎは力強くてきれいで見ているだけでワクワクする

『・・・相変わらずだね』

竜ケ崎君のあの表情

なにか吹っ切れたような顔だった

「Aさん！いい加減着替えてください！！見ていて恥ずかしいです！！」

『えー！』

「A姉」

ハルはプールから上がりこちらに来た

『なに？』

「着替えてこい。風邪ひく」

『うーん。めんどくさい』

「着替えてこい」

『えーいやだ！』

「着替えてこい」

もう意地悪

服をその場で脱ぐ

「っちょっと！Aさん！！って・・・水着？」

『服の下に着てきたの！！』

ドヤ顔でいう