寮母と水泳部 (ページ11)

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１０話ページ11

「松岡先輩すごいんですよ！！泳ぐの早くて！タイムも早くてみんな驚いていました！」

『そうなんだ。昔から凜君早かったからね！似鳥くんも頑張らないとね！』

「はい！僕も早くなりたいです！」

『応援してるよ。さぁ着替えておいで』

似鳥君を見送り中に入る

御子柴君が先に入っていた

『お疲れ様。凜君部活に入ったんだって？』

「ええ。あいつが入部したいっていうんで。そしたら俺のタイム越されました」

『あはは。そうなんだ。これじゃ御子柴君も気が抜けないね。ごはんどうする？』

「Bセットで」

『はーい』

御子柴君にBセットを渡す

続々とみんなが食堂に集まる

『どんどん食べてねー！おかわりあるよ』

そういうとおかわり！って声が聞こえた

『はい。どうぞ』

「ありがとうございます」

各々食べ終え自室に戻るものもいればここで食休みをするものもいた

「A姉。ちょっといいか？」

『ん？なに？』

「A姉はもし壁にぶつかったらどうする？」

壁？

そうだなぁ

『壁をぶっ壊す。でも一人じゃたぶんその壁は壊せない』

「一人じゃ？」

『そうだよ。一人じゃその壁なんて壊せない。壊したところでまた壁にぶつかる。なら、一人で壁を壊さず、仲間といっしょに壊せばいいんだよ。仲間がいたから、今の私がいるの。一人の力だと敵わないけど仲間が入れば大丈夫！凛君にもそんな仲間いるはずだよ』

だからそんな顔しないで？

あなたは一人じゃないよ

『それに凛君は一人じゃないよ！！だって私が今いるんだもん！』

任せて！

胸を張っていうと凛君は少し笑って

「ありがとう」

って言ってくれた

これから凜君には楽しい思い出をたくさん作ってほしいなぁ

そんなこと思いながら後片付けをした

翌日

今、ハルの家に来てます

何でかっていうと真琴が

「ハルが風邪ひいた」

と連絡があったから

「はっくしゅ！」

「盛大だね」

「ハル、大丈夫？」

「死んだばぁちゃんが言ってた。クシャミするときは誰かが噂しているときだって」

「はい。」

「それきっと凜ちゃんだよ！」

「！！」

「いや、普通に風邪だよね」

『そうだよ。まだ4月なのにプールで泳いだりするからよ。はい。ポッ〇レモン』

「プールで風邪をひくほど柔じゃ・・・ハックッシュ！」

「まぁ屋外プールじゃ泳ぐの早いよ。体力つくりだね」

「あ、江ちゃんから聞いたんだけど凜ちゃん、鮫柄水泳部に入ったんだって！ね？A姉！」

『うん。そうだよ』