使い魔召喚 ページ13
『ほう。魔力で大きくなるのか。これは興味深いね。懐いているようだしOK!』
すると
生徒1「俺、使い魔来なかった」
生徒2「私も・・・・」
生徒3「俺もだ・・・・」
生徒4「俺は元々いるからいいんだけどな」
生徒5「いいな!」
ちらほら使い魔を償還できなかったものたちがいた
『さて、みんな!使い魔召喚は家系によって生まれながらついているものも多い。また今回召喚できなかったもののいるだろう。でも大丈夫。まだその時じゃないだけだ。この一年で君たちはランクが上げるだろう。そのときにまた召喚の儀を行う。安心してくれ。使い魔がいようが居まいが関係ない。君たちのランク次第でこの先決まる。だから焦らず、ゆっくりするといい。不安なことや心配事は私たちにどんどん言いなさい。必ず力になるから。みんなお疲れ様。本日はここまで!解散!』
生徒たちは教室へ帰っていった
統括「みなみ先生。お疲れ様でした」
『お疲れ様でした』
統括「いやあ、まさかあんなこと言うなんて」
『あんなこと?』
統括「ええ。ランク次第でこの先決まるって。我々は軽々しく言えませんよ」
『簡単ではありませんよ。生徒の努力次第でランクは上がります。努力次第ですが、その努力を引き出すのも我々教師の役目。私はね、見捨てたくないんですよ。この魔界を作ったデルキラ様の世界を壊さないためにも。宝を守るためにも。私が持っているすべて知識を生徒に教えてあげたい。どんなことでも協力したんです。それが私の生きがいですから。見回りに行ってきます』
そういいその場を後にした
教員1「すごいっすね」
教員2「なんかぐっときた」
統括「それが本来の我々の務め。忘れてました。自分たちが持っている知識を生徒に教えたい、役に立ってほしいと。教えたいという気持ち。将来を担う子供たちに守るすべを教えるためにここいる。・・・なんで忘れていたんだろう」
サ「うんうん。やっと思い出したんだね」
教員全「理事長!」
サ「最近の君たちは生徒たちのことをあまり見ていなかったのは気づいていた。職務に追われ問題のある生徒がいても見て見ぬふり・・・・でもみなみちゃんの言葉で気づいてくれたんだね。よかったよ」
統括「いえ。我々もなぜバビリスの教師になったのか忘れておりました。今後は生徒一人一人をしっかり教育していく所存です」
サリバンはにっこり笑って「頼むね」といいその場を後にした
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作者名:みなみ | 作成日時:2023年3月29日 12時