あれ?ここどこ? ページ11
お館様がゆっくりと私に聞いてきた
輝「報告によればみなみが杏寿郎を助けたと書いてあるが事実かい?」
『はい。ですが、私自身が現場に行ったのではなく式神を使い杏寿郎君を助けました』
輝「いったいどうやって助けたか聞かせてくれるかい?」
『はい。式神は言わば私其の物。私と同じ力を持っています。ですが、今回は杏寿郎君の人命が最優先とのこともあり鬼を倒しませんでした。まず杏寿郎君が死んでしまうのを防ぐため言霊を使い鬼の攻撃を防ぎました。その後は杏寿郎君の傷を治しつつ援護する形に。鬼は夜明けが近いことから逃げ出してしまいました。その後は杏寿郎君含め5名の治療を行い、最も重症だった杏寿郎君は一足先に蝶屋敷へ。その後は本体である私が彼の治療に入り目の再生を行いました』
輝「・・・・そうか。君が杏寿郎を助けてくれたおかげで彼は生きている。それだけでも私はうれしいよ。ありがとう。杏寿郎を救ってくれて感謝するよ」
『いいえ。まだ私がこの力を使いこなせていれば彼は柱を引退することはなかったんです・・・だから力を使いこなしてもっと多くの隊員の命を救いたい!』
この力が使いこなせればみんなを守れる
戦えなくてもみんなを守るためなら!!
輝「みなみ」
親方様が私ににっこり笑い
輝「ありがとう。彼らを私の子供たちをそんなふうに思ってくれて。私もきみに救われた者として協力させてほしい」
あ「私も及ばずながらお手伝いいたします」
『お館様、あまねさま・・・ありがとうございます!!』
輝「そうと決まれば君の立場をみんなに示さないとね。君は今日から鬼殺隊の守り人としていてほしい」
『守り人?』
輝「そう。君のおばあさまである幸恵が影柱をしていたのは以前話したよね?彼女は柱である前にこの鬼殺隊の守り人という役割もあったんだ。彼女は鬼殺隊を守るために君と同じ力を使ってみんなを支えていたんだよ」
そうだったんだ
お婆ちゃんも私と同じ力を使ってみんなを支えていたんだなぁ
『おばあちゃんはどんなふうにみんなを支えていたんですか?』
輝「多恵はね、呼吸も使えたし言霊を使ってみんなの危機を防いだり遠くの位置にいる隊員たちの状況を伝えて助けに向かったり向かわせたりしていたんだよ。もちろん柱の仕事も忘れずにね。当時の柱たちは彼女の働きに感心しつつも心配をしていたんだ」
『心配??』
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作者名:みなみ | 作成日時:2020年1月25日 23時