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恋バナ ページ6

「はー疲れた」


いくら私から言ったとはいえここまでやらせるもんやろうか。覚えとけ、いつか仕返ししてやるから。


「ありがとう、助かったわー」

当の本人はろくに仕事もせず、だらけてふざけての繰り返しだった。


「戻りましたー」


「あ、お疲れ様です」


小瀧くんと一緒に部長も戻ってきて、一気に騒がしくなる。


「淳太と小瀧くん、コーヒー置いてあるから飲んでな」


「ありがとうございます!」

「珍しいなぁ、ありがと」


「淳太ー」

「何やねん」


「二人さっきサボっててんで」


うわ、裏切り者。さっそく言いやがった。


「二人って、濱ちゃんと早瀬?」


「そうそう、こっちが真面目にやってる間に抜けてん」


「コーヒー買いに行ってただけなら別にええんちゃう」


「…二人で行く意味はないけどな」


こちらをちらりと見てからぼそっと呟く。
良かった。怒られたりはせんみたい。


「えーなんでそこ許すんやー」


「嫌ならお前が言えばええやろ、人に頼るな」


そうだそうだ。さすが部長。


「しげ」


次は濱田さんに呼ばれてる。



「コーヒー今度から買ってこんで」


濱田さんにも怒られて諦めたのか、席に戻って大人しくなった。


「あの、重岡さんって、」


「ん?」


小瀧くんがしげの方を見て口を開く。


「早瀬さんのこと好きなんですか」


「おまっ、何言ってんねん!」


小さめな声で、しかも私に投げ掛けた言葉をなぜ彼が返事してるのか。それも過敏に反応して
る。


「違うよ、しげはただの同期だから」


「そ、そうや。俺がこいつ好きなわけないやん…」


だんだん声が小さくなって、さっきの勢いはどこへやら。


「私はどっちかと言うと濱田さんの方が好みだし」


「え、そうなん?」


聞こえているのか聞こえていないのか。顔が少し緩んで見える。隠してるつもりなのかな。


「…俺の方が人気あるのに」


「面白いっすね、重岡さん」


そりゃ人気はしげの方があるのかもしれないけど、私は大人の余裕がある人がいい。


「部長は好きじゃないんですか?」


「部長は頼れる上司って感じでそれ以上でもそれ以下でもないかな」


多分部長も同じ気持ちだろうし。


「じゃあ、重岡さんドンマイっすね」


「いや、俺は関係ないって!」


小瀧くんはやっぱり若いなぁ。恋ばななんていつぶりだろう。


「そういう小瀧くんは彼女いるの?」


「はい、いますね」


あらら。うちの課は彼女いなくて有名なのに。

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設定タグ:ジャニーズWEST , 濱田崇裕 , 重岡大毅   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:七月雪 | 作成日時:2018年3月17日 21時

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