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お疲れ様です 【zom】 ページ14

『あの…、ゾム先輩?』


「なんや。」


『この資料を明日のプレゼンまでにまとめろとと部長が…。』


「嘘やろ…。」



パソコンとにらめっこしている先輩。
なかなか様になっていて、いつもならかっこいいなぁと思うのだが、今日は違った。



「あいつ…、今何時やと思ってんねん…。」


『定時とっくに過ぎてますし、自分は早々に飲みに行っちゃいましたね。』



もうこの会社に残っているのは私とゾム先輩だけ。
机に積み上げられた資料と書類は一人で終わる量には到底見えない。


ため息をつく先輩のことを…、いや、訂正。


好きな人が困っているのに、助けない女の子はいるのだろうか。




『私も手伝いますから頑張りましょう!』


「おー…、ありがとう。」



パソコンのタイピング音とコピー機が動く音だけが聞こえる空間で、ただひたすらに手を動かす。





「ん、おっけ!終わったー…。」


『お疲れ様です!』



帰り支度を始めることはうれしいはずなのに、

やっぱり寂しさもあふれてくる。



「そっちこそお疲れ。
 手伝ってもらってわるいなぁ。」


『いえ!平気ですよ。』



ビルから出ると冷たい風が吹き付ける。




「電車帰りやんな?駅まで送るわ。」


『ええ!?いや、一人で帰れますよ!』



送ってもらいたいのはもらいたいけど、それで先輩の帰りが遅くなるなら別。



「そっか。

 じゃあこれは許してくれる?」


『これってなんですか……っ!?』





ばくばくと鳴る心臓の原因は、先輩に抱きしめられたせい。



「…ん、癒されたわ。
 また明日な。お疲れ。」



『えっ!?あ、お、お疲れ様ですっ!!』



それは反則だと思いますよ、先輩。

だってかっこよすぎですもん。

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設定タグ:実況者 , 短編集 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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岡崎 響(プロフ) - unazinさん» 全然大丈夫です!書いてくれてありがとうございました! (2017年1月2日 9時) (レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
unazin(プロフ) - 岡崎 響さん» 遅れて申し訳ありません! (2017年1月2日 0時) (レス) id: 44a8fe0b17 (このIDを非表示/違反報告)
岡崎 響(プロフ) - コメ失礼します!unazinさんの小説大好きなのでリクさせてください!ジャンクさんの小説が見たいです(*´▽`*)良ければお願いします! (2016年8月25日 21時) (レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
月桜(プロフ) - こーすけお願いします! (2016年6月4日 20時) (レス) id: c32e17878f (このIDを非表示/違反報告)
unazin(プロフ) - リルさん» ありがとうございます^^脱獄編はいっぱい名言があるので、聞いてて飽きないですよね( *´艸`) (2016年4月23日 18時) (レス) id: 44a8fe0b17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:unazin | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/asutroj2491/  
作成日時:2016年4月9日 17時

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