構ってください 【alna】 ページ2
『あるにあさんのバカ…。』
私は今日あるにあさんに呼ばれ、
お家デートやったー！と一人張り切って行ったのだ。
が、
「……。」
パソコンの画面とにらめっこしている彼。
編集で忙しいのはわかるけど…。
『…ちょっとひどいと思うんです、あるにあさん。』
ぽつり、
彼に聞こえないくらいの小声でつぶやく。
はぁ、私だけこんなに期待して。
もしかして私って嫉妬深いのかな。
二十年とちょっと生きてきて、
まさかパソコンに嫉妬するなんて。
『はぁ…、本でも読も。
あるにあさん、本借りますよ。』
「…。」
ヘッドホンを付けているからなのか、彼は無言だ。
集中してるみたいだし…、邪魔しないでおこう。
私は適当に出した本を読み始めた。
どのくらいたっただろう。
もうあるにあさんのパソコンのキーボード音も聞こえてこない。
私はいつの間にか本にはまっていたらしい。
何この本、面白いからあとで買おう。
ふう、と一息つくと、急に背中が温かくなる。
そしてふわっと安心する香りが鼻をついた。
「…本、読み終わったの。」
『あ、あるにあさん…。』
あるにあさんだ。
でも、いつもの彼らしくない低い声。
「俺が編集終わって、A見たら本読んでるし。
…でも、俺も言えないから、待ってた。」
…なんだ、おんなじこと考えてたんだなぁ。
私の口元がほころぶ。
『あの、あるにあさん。』
「…なに？
もしかして、女々しいとか思ってる？」
思ってませんよ。
…だってあるにあさんはかっこいいじゃないですか。
『…構ってください！！』
あるにあさん、あるにあさん。
「…いいよ、ゲームしようぜ！」
『はい！』
これから、たくさん構ってください。
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岡崎 響(プロフ) - unazinさん» 全然大丈夫です！書いてくれてありがとうございました！ (2017年1月2日 9時) (
レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
unazin(プロフ) - 岡崎 響さん» 遅れて申し訳ありません！ (2017年1月2日 0時) (レス) id: 44a8fe0b17 (このIDを非表示/違反報告)
岡崎 響(プロフ) - コメ失礼します！unazinさんの小説大好きなのでリクさせてください！ジャンクさんの小説が見たいです(*´▽｀*)良ければお願いします！ (2016年8月25日 21時) (レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
月桜(プロフ) - こーすけお願いします！ (2016年6月4日 20時) (レス) id: c32e17878f (このIDを非表示/違反報告)
unazin(プロフ) - リルさん» ありがとうございます＾＾脱獄編はいっぱい名言があるので、聞いてて飽きないですよね( *´艸｀) (2016年4月23日 18時) (レス) id: 44a8fe0b17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：unazin | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/asutroj2491/
作成日時：2016年4月9日 17時
