第60話 ページ17
まふまふside
ｺﾝｺﾝｯｶﾞﾗｯ
『A…』
3002号室は他の部屋よりも一回り大きかった
中に入れば大きなベッドが1つ、そこから回りに見たことないような機械があって、それにAの体中にホースのようなもので繋がれていた
僕には生きてるんじゃなくてまるで、生かされてるようにも見えた
近くに寄れば酸素マスクに繋がれたAの綺麗な顔が見れるはずなのに、今は傷だらけで青白く決して綺麗とは言えなかった
頬を触れてみれば冷たくて、ピクリともしなくてただ感情のない無機質な機械音が部屋に響いた
『みんな…Aを助けたいの…だから早く目、覚まして…』
そう言って泣きながらAの細くて今にも折れそうな手をぎゅっと握った
みんなもベッドの周りに来てAに触れている
その目は愛しいものを見るようで哀しそうで、ただ涙を溜めている何ともいえない目だった
本の世界じゃ女の子はここで目を覚ましてくれるはずなのに、現実はそう甘くないみたいだ
『明日から毎日、来るから…目、覚めてますように…』
う「早く起きろ、みんな待ってっから」
セ「また一緒にご飯作って、笑いましょ」
坂「また、朝起こしたるから…部屋バーンって…入ったるから…」
天「洗い物前、僕がやったからさ、次はAだよ、一緒にやろ」
志「早く起きて一緒にゲームしようや、…また笑おうや…」
そ「お前は独りじゃないんだよ、な？だから早く笑顔見せて」
そう言ってみんな名残惜しそうに部屋を出て行った
そらるさんも出て僕が最後になった時、ぼやけた視界でAを見つめていたら
・
＿＿＿ﾋﾟｸｯ
『っえ…？』
う、動いた…？
今、手が…動いた気がする
と思ってずっと見ているが、もう動くことは無かった
『(……気のせいか…)』
『ばいばい、明日も来るからね』
ﾊﾞﾀﾝ
・
・
「＿＿みんな、ごめんね」
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ずっきーにねむいふわふわ(プロフ) - 過去とバッドエンドで泣きまくりました。こんなに感動する小説初めて……。 (2022年12月24日 7時) (
レス) @page28 id: f2c96b9d0d (このIDを非表示/違反報告)
天使ちゃん。(プロフ) - 占ツクで初めて泣きました... (2021年2月21日 5時) (レス) id: 9ae00b4df1 (このIDを非表示/違反報告)
リ - なんか目から何回も水が出てくるんですが何なんですかねこれ、、、、、、なんか止まらないんですけれど、、、？？ (2020年10月6日 0時) (レス) id: e91b9a8a8b (このIDを非表示/違反報告)
ピピ(プロフ) - 小説で泣いたの初めてです………… (2019年12月22日 15時) (レス) id: 57f5280136 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - バッドエンドですごく泣きました！ (2019年12月11日 0時) (レス) id: bf10033614 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：.。なな。. | 作成日時：2019年4月20日 13時
