【歌い手】本当の私は仮面の下

第6話 ページ8

まふまふsids





セ「Aちゃん……？何で腕そんな赤黒いんですか…？」









びっくりして咄嗟にAの腕を見た




確かに白い長袖の服を着ているからか赤黒い血のようなものが滲んでいる









A「っえ…？」









Aもすごくびっくり…いや、気まずそうな顔をして僕らの方見た









『どうしたの…？』
そう言おうとしたその時だった








A「っぐっ…！！」









突然頭をおさえて苦しみだした




『助けなきゃ』




そう思ってるのに何故か体が動かない







A「っっああ…ぁ…」






・





セ「A？大丈夫ですか…？」





・





近くにいたセンラくんが口をひらいた




Aはセンラくんを見た後僕らの方を向いた




その表情は何かを疑っているような




あんなに笑顔だったAとは思えないほど




グラグラに揺らいでる真っ黒の目




・



・




でも微かに





・




・





・




・




小さな小さな光が見えた、気がした




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・




A「っっ！！」





Aがフラフラとしてきた




腕がさっきよりも酷くなり出血が激しくなってきたからだろう




・




その異変に気づいたさかたんが誰よりも先に動いた







坂「Aっ！あかん、先に救急車呼んでっ！」





・




その声に呆然としていたみんなが動き出した



・






僕はまだ動けなかった




じっとAを見つめていた




・





そうしたら笑ったんだ




微笑んだって言った方がいいかもしれないけど



・









確かに笑ったんだ



・





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・




・




・





次の瞬間Aがリビングを飛び出し

勢いよく家のドアを開けて走って行った





・




・




全員「Aっっっっ！！」

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