【歌い手】本当の私は仮面の下

第37話　過去編14 ページ40

Aside









＿＿あの日から2ヶ月がたった





初投稿はミリオンまで伸びた



フォロワーは50万人までいった





まだ1回も放送とかしてないのに我ながらすごいなと思う









それより、歌い手のお友だちができた



あのまふまふさんと、天月さんだ





DMでコラボのお話がきて、引き受けたらリスナーのみんなにも大好評だった



実際に会ったこともある、まふまふさんとはひきこもり仲間としてよく気が合った



天月さんとは歌の好みが同じで嬉しかった





今ではまふくん、あまつきと呼ぶ仲だ









正直、人に会うのは怖かったけど二人ともすごく優しくて嬉しかった



私は人と喋ること自体が久しぶりで緊張したけど、なんか安心した



毎日が楽しかった……………なのに









最近、ポストに手紙が入っている



“早く学校来い、いじめるから”


“死ぬか消えるか選ばせてやる”


“罪を償え”


“消えろ、クズ”





こんな内容が赤い文字で書いてある





きっとクラスの人達からだろう



それでも私は学校に行かないから日に日に量が増えていく



捨てても捨てても増えるばかりだ





気にしていなかったがさすがに精神が痛くなってきた









『………学校…行こうかな…』









嫌ならすぐ帰ればいい





そう思った私は2ヶ月ぶりの制服に腕を通した









『…なんかでかい』





等身大の鏡に映った私の姿はぶかぶかの制服を着ている人でしかなかった







そうか、私痩せたのか…



そう思い体重計に乗れば案の定、数十kgと減っている





そりゃ、まともにご飯食べなければ痩せるよな





私はあの日以来１日1食か何も食べないを繰り返してきた



別にお腹が減ったとも思わないから何ともないと思っていたのにまさかここまでとは…





顔を触れば骨が少し分かるくらい痩けている



別に構わないが今は学校に行かなければ









『…行ってきます』









私は鞄を持ってパーカーのフードを深く被り耳にイヤホンをつけて学校へ向かった

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