【歌い手】本当の私は仮面の下

第10話 ページ12

坂田sids





ま「変だった……？」







そうまふに聞かれて僕は今朝思ったことを全部言った





部屋に近づくにつれて多分血の匂いがしたこと


部屋に入ったらAがすごく息を切らしてたこと


Aの部屋の段ボールが日に日に増えている気がすること


大丈夫？と聞けば顔を歪ませてすぐ話を変えたこと




みんなはずっと黙って聞いていた




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『〜ってことがAの部屋に行った時にありました…』






するとずっと窓を見つめていた天月が喋りだした



天「その血…みたいな匂いはあの腕からだよな…」




『っじゃあ…何であんな息切らしてたんやろ…』




セ「腕あんな傷あったら着るの時間かかりますし、坂田にバレたくなかったからちゃいます？」




志「っじゃあ…顔を歪ませたのは聞かれたくなかったから…とか？」




う「ああ、それだな」



おお！なんかすごい謎が解けてくぞ…これで…




そ「ん…？え、じゃあ…何で段ボールは増えてるんだ…？」




ま「本当に片付けが終わってないとか…？」




う「いや、でももう結構たつぞ？しかもそんな片付けられない奴じゃねーと思うし…」


……前言撤回…あかん、なんも順調じゃなかったやん…




『あぁ！！分からんっ！！』





僕がそう叫んだ

それが終わるのと同じくらいに天月くんが何かを思い出したかのように僕に続いて口をひらいた





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天「A…確か…ここ…シェアハウスに来る前…学生時代いじめられてたんだって…言ってた…！！」

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