【歌い手】本当の私は仮面の下

第9話 ページ11

坂田sids





『んもー！Aまだ起きてないの？遅すぎでしょっ！』






志「坂田、また突撃しに行くん？笑



………ってあれ？センラくん、坂田は？」






セ「坂田、【そういやAのご飯食べてもうたー！謝りにいかなきゃ！】

って言ってもう突撃しに行きましたよ笑」






志「はや、あいつ…てか人の飯食うなやっ！」






・




ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝｯ…

坂『(ん？なんか…生臭い…？)』






上にいくにつれて生臭い…っていうか…血？の匂いが…



まぁ仕事がそういう系だから血とかには敏感になってしまう




気のせいやな…でももしそうならこの匂いは…







坂『(…Aの部屋からやんな』





僕はちょっと怖くなってそこで考えるのをやめた






そして勢いよくAの部屋の扉を開けた




バンッ！！！




『Aっ！！ご飯もう冷めてちゃって僕食べちゃったよって……！！どうしたん…何でそんな…………






・






・






・





・




息切れてんの！？？！』





A「え、ﾊｧいや？ﾊｧﾊｧ別、別に…？」




扉を開けると壁によりかかってしゃがみ、息を切らしてるA





『(っていうか…)』




ふとAの部屋を見渡してみると多分引っ越して来たときの…段ボールが部屋の隅に山積みになっていた




引っ越してきてだいぶたつのに何で片付けてへんの…？


っていうか片付るどころか何か……むしろ増えてへん？





僕はそんなことを含めて大丈夫？と言った




するとほんま一瞬だけAは顔を歪ませた



僕はその一瞬を見逃さなかった



『なんか、あるんやろ？』




そう聞いた…いや正確に言ったら聞こうとした








A「っていうか坂田っ！私の朝ご飯食べたのっ！？なんで！？」




Aが話を変えたから…




どうして息が切れてたのかとか色々聞きたかった…


ちょっと気になったけどそこまで気にしなかった





だって




Aが心から笑っている気がしたから

第10話→←第8話

オススメ歌ってみた

映えラブ/うらたぬき

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す