飲み会に行ってみた(莉犬&ころん) ページ43
莉犬
「ただいまぁ〜」
「遅いよ！！」
家に帰ると玄関には仁王立ちをした彼。飲み会自体を渋っていたが、11時までという約束で許可してもらった貴方ですが…
「今何時だと思ってるの？！」
「んぅ…？んへへ〜莉犬くん〜」
「…！もう！」
時計を見ればもうすぐ日が変わる頃。しかし当の貴方は悪びれる様子もなく、酔っ払って彼に抱きついています。
「お酒臭い！」
「…りいぬくん、このにおいやだぁ？」
「や、やだ！」
「むぅ…」
口を膨らませる貴方に抱きつかれたままの彼は、貴方を引き剥がして出来るだけの説教を。
「なんで時間守ってくれないの！」
「りいぬくんだって、時間、守んないでしょ！」
「？」
「でーとのとき、いっつも遅れるくせに！」
「うっ…」
返す言葉が見当たらず黙る彼に貴方は
「許してあげるから許してね」
と人差し指を立てて言います。
「…分かったけど次からはちゃんと連絡してね」
ころん
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
「？はい」
『後輩の田中です。すみません、日菜先輩の家で間違いないですか？』
「あーちょっと待ってて！」
彼が待つ部屋に響き渡ったインターホンの音に、応答すれば若いスーツ姿の男性が。
ｶﾞﾁｬｯ「すみません！！先輩酔っちゃって…」
「！ころちゃ〜！」
後輩らしい人物の影から顔を出した貴方を、彼は、勢いよく自分の方へ引き寄せます。
「日菜が迷惑かけてすみません！」
「いえ…！こちらこそ遅くなってしまって申し訳ないです…」
その後、ようやく二人になると
「あいつに送ってもらったの？」
と問い詰めるように訊かれます。
「うん、たくしー代はちゃんと払っておくから」
「そういうことじゃなくてっ！…2人で帰ったんだ。彼氏が待ってるのに、他の男といちゃついてたの？」
酔っている貴方にも聞こえるように、ハッキリ言っていく彼。
「そんなことしてない！」
「でも酔ってたから分かんないよね？さっきも肩組んでもらってたじゃん」
「う…でも…！」
「いいよ…楽しかった？彼氏以外の男と飲むのは」
「ごめんなさい…」
「はぁ…百歩譲って男と飲むのはいいよ。でも送り迎えはするからちゃんと連絡して。あと飲みすぎない…今日、女の子もいた？」
「女の子の方が多かった…」
「そ。でも会社の飲み会なんて、変な上司に絡まれるだけなんだから。ちゃんと危機感もって」
「はい…」
そう言って謝ればため息をつきながら、そっと頭を撫でてくれます。
照れられてみた(莉犬&ころん)→←☆名前を間違えてみた（莉犬&ころん）
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 392人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
乃愛 - あさん» は？ (5月25日 22時) (
レス) id: b7a3283ec1 (このIDを非表示/違反報告)
すとぷりしか勝たん - 私が書いてほしかったこと全部かかれてる 感謝感謝！！！！ (2023年4月29日 17時) (レス) @page37 id: d47fe85cda (このIDを非表示/違反報告)
グリン - え、思ったけど夢主かわよっっっ！！おもろいッ！ (2022年6月7日 14時) (レス) id: 432ab8fc25 (このIDを非表示/違反報告)
青山アリス - めっちゃ面白いいいいいいいいいいいいいい！ (2021年12月26日 16時) (レス) id: b5350b69e0 (このIDを非表示/違反報告)
まるまるん - あさん» だったら黙ってブラウザバックしましょうよ。荒らすのはやめて下さい。 (2021年10月31日 18時) (レス) id: b7b0607f35 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：una | 作成日時：2019年7月14日 20時
