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樹side
「 んーっま! 」
『 ん、良かったじゃん 』
「 ありがとう樹! 」
『 …別に、 』
誰かと笑う事
誰かと肩を並べる事
誰かの言葉に、いい事をしたような気持ちになる事
その全てが、どんな事なのか忘れるくらい久しぶりで、新鮮で、正直に言えば楽しかった
「 はぁ〜、美味しかったぁ、 」
『 1人で食べたんだからデブ覚悟だな、 』
「 うっさいなぁ!…あ。分かった。樹羨ましいんでしょ! 」
『 は?何で俺がお前なんか羨まなきゃ行けないんだよ 』
「 パフェ、食べたかった? 」
下から俺の顔を覗くその顔が、ちょっと、本当にちょっとだけ、かわいいなって思ってしまった
『 なわけないし、 』
「 あ、そーじゃん!でも樹、食べる?って聞いても上の空だったもん。 」
さっきかわいいなんて思ってしまったのがバレる訳ないのに、変な胸騒ぎがする
ほら今もじゃん!って、
鼻のすぐ先で俺の顔を指さした
『 本当うっさい 』
同じ様に指を指し返し、空いている左手で指されていた指を掴んだ
「 へっ?ちょっと樹! 」
『 お前は黙って掴まれときゃいいの 』
後ろで連呼される名前を、拾う余裕はもう無い
そのまま外に出て、雑にこいつの頭にヘルメットを被せた
『 帰るぞ 』
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Una:ユナ(プロフ) - ゆりかさん» うわぁそんなこと言って貰えて光栄です^^ ありがとうございます! (2020年1月25日 21時) (レス) id: f4e8eb1930 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか(プロフ) - 更新楽しみに待ってます!!とっても続き気になります!! (2020年1月23日 23時) (レス) id: 1647bd3009 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Una:ユナ | 作成日時:2019年12月16日 20時