逆看病 ページ5
道枝side
「恭平〜包帯取れたで〜」
大吾くんの捻挫が発覚して1週間。
再度病院に行って帰ってきた大吾くんの右手首には包帯やなくて黒いサポーターがつけてあった。
「...まだサポーターつけとるやん」
「恭平とオソロやで」
「全然嬉しない」
毎日大吾くんの手首を心配していた恭平が大吾くんのサポーターを見て険しい顔をする。
恭平もたまに中学時代の怪我が影響して膝にサポーターしとる事があるから、大吾くんはそれと同じやということを言いたいらしい。
「だぃごくんぉかえりなさぃ。もぅ大丈夫なんですか？」
「あ、みっちー、ただいま。もう痛くもないし全然！サポーターされたのも予防的な感じやね」
「ょかったです」
そう言って笑顔を向けると大吾くんも笑顔になる。
「今日はこの前出来ひんかった焼肉するか？」
「ぇ、やりたぃ！」
丈くんが提案してくれて、夜は庭で焼肉することになった。
「大吾、重いの持たんでええから軽いのだけ運んで」
「はーい」
それぞれが庭に持っていくものを運んで、準備を進めていく。
「丈くん、ぉぉはしくんどうします？」
「大橋はベランダまでやな。庭までは出せんけど近くまで押してやって」
「ぁい」
みんなが準備しとるのを見守っていた大橋くんの車椅子をベランダまで押していく。
「ん...ｼｭｺｰｯ、みっち、ありがとう...ｼｭｺｰｯ」
「ぃえいえ」
「よし、焼き始めるか〜。恭平、煙出るから大橋とベランダの方行ってて」
「うっす」
丈くんの声掛けでバーベキューが始まった。
「楽しみにしとったやつ！...んっ、丈くんもう焼けた！？んっ」
「いや、どう見ても今焼いたばっかやろ笑」
一番浮き足立ってるのは楽しみにしとった長尾で、肉が焼けるのは今か今かと紙皿と箸を持って待っている。
「大吾くん、無理して手使わんでええですよ」
「無理してへんよ、もう痛ないしサポーターしてるし」
相変わらず大吾くんに心配性を発揮しとる恭平にサポーターを見せつける大吾くんやけど、納得のいってへん恭平。
「俺が焼ければ良かったんに...」
「まぁ...ｼｭｺｰｯ、丈くんと大ちゃんに、ｼｭｺｰｯ、任せよ？...ｼｭｺｰｯ」
大橋くんに宥められながら2人でベランダから焼かれる肉を見とる。
「よーし、出来たで〜」
「「「 いただきまーす 」」」
久しぶりに和気あいあいとした雰囲気が戻ってきた気がする。
みんなで焼肉を食べながら、楽しく談笑した。
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ゆん(プロフ) - 佑妃奈さん» はじめまして！嬉しいコメントありがとうございます...！今後ともぜひよろしくお願い致します！＾＾ (4月16日 3時) (
レス) id: 03ea4d57a5 (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - 飽きてませんよ!!恭平のお話好きです！ (4月14日 16時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん | 作成日時：2024年3月22日 1時
