無気力 ページ35
流星side
なんやかんやで学級に来たはええけど、先生から教わることは全然頭に入らんくて思考が停止してるのが自分でもわかる。
先生は今謙杜を教えとるから練習問題解いててと言われたのに、少し解いてはぼーっとしてを繰り返してしまう。
「...流星くん、大丈夫？」
横に居る謙杜に声をかけられて顔を上げる。
「ん、大丈夫やで」
そうは言っても心の内は大丈夫やないと叫んどるけど、みんなには言わへん。
「...流星、今日お休みしようか？」
担当の先生も心配そうな顔で単刀直入に声をかけてくるけど、恭平のが大変なのを思い出して首を横に振る。
「嫌や、学級居る」
「でも手進んでないよ？少しお休みした方がいいんじゃない？」
何も手についてへんのは図星。
でもお休みする程俺は弱っとらんって、自分自身に言い聞かせるようにして今日は学級に来たんや。
こんなちょっとで休んでられへん。
「...りゅぅせぃくん、無理せんで？」
謙杜だけやなくて後ろに座っとるみっちーからも声がかかって、“ ああ、俺って周りから見たらそんなに弱っとるんや... ” って他人事のように思って下を向く。
「戻って来れそうならいつでも待ってるから、一旦ホール行こっか。謙杜ちょっと待っててね」
先生の言葉に頷いて、手を引かれながらホールに向かう。
「あれ、流星どした？具合悪くなってもうた？」
ホールに入ると丈くんがすぐにパソコンから顔を上げて声をかけてくれた。
「特に体調悪いとかは無さそうなんですけど、ちょっと集中力切れちゃったみたいで...」
「すみません、ありがとうございます」
学級の先生に背中を押されて丈くんに引き渡されると、丈くんが俺の肩に手を置いた。
「流星、戻って来れそうなら待ってるから。ゆっくりしといで」
先生が俺に目線を合わせて頭を撫でてくれて、みっちーもメッセージで伝えてくれた “ 待ってる ” という言葉に少し安心して頷く。
「じゃあ僕、謙杜待ってるんで戻ります。失礼します」
「ありがとうございます、お願いします」
大ちゃんと丈くんが頭を下げて先生がホールを出て行った後、丈くんが頭をポンポンとしてくれてソファに座られせくれた。
「お腹空いてへん？それとも眠い？」
「んーん、大丈夫。俺が頑張れなかっただけ」
「そんな事ないやん。流星はいつも頑張っとるよ」
睡眠が足りひんし食事も全然摂れてへんのも、全部俺が頑張っとらんからなんて、再び収まっていた自責を始めてしまった。
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ゆん(プロフ) - 佑妃奈さん» はじめまして！嬉しいコメントありがとうございます...！今後ともぜひよろしくお願い致します！＾＾ (4月16日 3時) (
レス) id: 03ea4d57a5 (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - 飽きてませんよ!!恭平のお話好きです！ (4月14日 16時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん | 作成日時：2024年3月22日 1時
