不眠 ページ31
西畑side
みっちーの部屋に入り肩をトントンと優しく叩くと、すぐに目を覚ました。
いつも通り俺がカーテンを開けている間に、みっちーが補聴器をつける。
「おはよう」
「ん...ぉあょござぃます...」
まだ眠そうに目を擦って寝癖のついたみっちーに声をかける。
「補聴器聞こえとるね？体調も大丈夫そう？」
「...ん、大丈夫」
「よし、先ホール行っとってな。謙杜起こしてくるから」
「ん、ゎかりました」
まだ少しベッドの上でゆっくりしてるみっちーを置いて部屋を後にし、今度は謙杜の部屋に向かう。
ｺﾝｺﾝｯ
「入るで〜」
謙杜も流星同様、俺が起こしに行くより先に起きてることが多いんやけど、今日はまだ眠っとるみたいでベッドに近づく。
「謙杜〜朝やで〜」
「......大吾、くん...？んっ」
「ん、せやで。具合悪い？」
「ぃや...んっ、大丈夫です...」
声をかけると案外すんなりと起きてくれた謙杜がのそのそとベッドから起き上がる。
基本的に寝起きがええ方なんやけど、今日はまだ眠りが足りへんような謙杜の様子を見て額や首筋に手を置く。
「...熱は無さそうやけど...まだ眠い？」
「んっ...何となく...」
「昨日いろいろあったから疲れてもうたんかな？起きれそう？」
「大丈夫です...んっ」
そう言ってベッドから立ち上がる謙杜は意外と大丈夫そうで、単純に昨日の疲れが溜まっとるんかな、と考える。
「俺先行っとるから、後でホールきぃや？」
「はい...んっ」
カーテンを開け始めた謙杜を横目に部屋を出て、再びホールへ戻る。
既に流星はホールに来とってテレビを見とるし、後はみっちーと謙杜が揃うだけ。
恭平を起こす数分間が無いだけで案外時間は余るもので、朝食の用意をしてる丈くんに声を掛けて学生たちの様子を伝える。
「流星、夜寝れてへんし貧血気味みたい。みっちーはいつも通りで大丈夫そうやけど、謙杜少し昨日の疲れ溜まっとるのか、俺起こしに行った時まだ寝てはったわ」
「流星クマ出来とるもんな...。謙杜も運動チック起こらなええけど...」
サラダを作っていた手を止めて無言で箸を渡してくるから、その意図を汲み取って俺が箸を受け取ると、丈くんはタブレットに持ち替えてカルテに入力し始めた。
「ぉあょござぃます〜」
「んっ、おはようございます〜」
そんな話をしているとみっちーと謙杜が仲良く一緒にホールに入ってきたけど、いつもに比べたらやはり謙杜のテンションは低めで、丈くんと顔を合わせて頷いた。
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ゆん(プロフ) - 佑妃奈さん» はじめまして！嬉しいコメントありがとうございます...！今後ともぜひよろしくお願い致します！＾＾ (4月16日 3時) (
レス) id: 03ea4d57a5 (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - 飽きてませんよ!!恭平のお話好きです！ (4月14日 16時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん | 作成日時：2024年3月22日 1時
