不眠 ページ30
西畑side
「おはようございます〜」
「あ、おはよう」
味噌汁のいい匂いがするホールへ入ると丈くんがキッチンに立っていて、はっすんも既に起きていた。
「おはよう、はっすん。体調どう？」
「ｼｭｺｰｯ...おはよう...ｼｭｺｰｯ、へーき...ｼｭｺｰｯ」
柔らかい笑顔を見せてくれて、いつもよりゆっくりな口調のはっすんに俺も笑顔を向ける。
学生たちを起こしに行く前に水を一杯飲んでから行こうと、丈くんとの情報共有も兼ねてキッチンに向かう。
「はっすん、まだ熱ある感じ？」
「せやな、そんな高くはなくて36.8℃。平熱よりは高いから怠さとかあるんやろうけど、大橋が平気って言うからとりあえず様子見」
「了解。喋るのもゆっくりやもんね」
そう言ってキッチンから見えるはっすんに視線を向けるけど、一人で居る時には少し怠そうな表情をしとるから注意して見とかんと...と心構える。
「学生たち起こしてくるわ」
「ん、頼んだ」
サラダ作りに取り掛かっている丈くんに一声掛けてホールを出ると、2階にある学生たちの部屋に向かう。
いつもは恭平から起こすんやけど、入院中で居らんから流星の部屋に向かう。
ｺﾝｺﾝｯ
「流星〜入るで〜」
朝は俺が起きるよりも早く起きてることが多い流星やから、ノック後の返事も聞かずにドアを開ける。
「...あ、大ちゃん。おはよう」
「ん、おはよう。今起きたとこ？」
「うん」
いつもなら部屋に入った頃には部屋中をバタバタと動き回って用意周到に朝の準備をしとるんやけど、今日はベッド上で着替え途中の大人しい流星に少し驚く。
「...もしかして昨日寝付けんかった？」
「え...？」
ベッドで黙々と着替えをしている流星の目の下にはうっすらとクマが出来ていて、昨日の夜も遅い時間に起きてきたし寝れてへんのかな、と思って声をかける。
「まぁ...寝付けんかったけど...、大丈夫」
「そう？体調悪なったら言ってな？」
そう伝えるけどやっぱり昨日のテンションのまま暗い雰囲気を纏ってることに少し心配になって、着替えている流星に近づく。
「ちょっとごめんな？顔触らせて？」
首筋を触ったり目の下の瞼の色を確認すると、熱は無さそうやけど少しだけ貧血の心配がある感じ。
「今はクラクラしたり怠かったりせえへん？」
「大丈夫」
「ん、じゃあええね。ゆっくりでええから下降りてき」
「うん」
とりあえず今は大丈夫そうな流星に1階へ行くよう促し、みっちーの部屋に向かった。
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ゆん(プロフ) - 佑妃奈さん» はじめまして！嬉しいコメントありがとうございます...！今後ともぜひよろしくお願い致します！＾＾ (4月16日 3時) (
レス) id: 03ea4d57a5 (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - 飽きてませんよ!!恭平のお話好きです！ (4月14日 16時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん | 作成日時：2024年3月22日 1時
