不眠 ページ28
流星side
大ちゃんが作ってくれたココアを飲み干して、再度自室に戻ってきた。
大ちゃんが優しい言葉をかけてくれて少し落ち着いたけど、やっぱりコンビニでの一件は誰にも言えへんからまだモヤモヤした気持ちを消化しきれずにいる。
さっき寝てしまったせいで眠たないし、とりあえず枕元に置いてあるスマホを手に取り、暗い部屋で電源をつける。
ロック画面にはSNSやらネットで注文した商品の発送連絡やらで溢れかえってる中、みっちーからのメッセージ通知に目が留まる。
“ 流星くん、待ってるね ”
メッセージが送信された時間からして、俺が部屋に籠っとる時にみっちーが送ってくれたんやろう。
普段の何気ない会話のようであるのに、今はその一言だけの優しさが嬉しくて、救われたような気がして。
“ ありがとう。心配かけてごめん ”
また涙が出そうになるのを堪えてみっちーに返信をして電源を落とし、ベッドに横になる。
「...はぁ」
なんでこうなったんやろ...なんてまた自分を責める。
コンビニに行く道中は緊張してて “ また何も出来ひんやないか ” って不安で押し潰されそうやったけど、恭平が居てくれるのが心強くて、俺自身も今日は頑張ってみようって思っとったのに。
案の定コンビニに入ってからも上手く画面を操作できひんくて頭が真っ白になって、近くに居った恭平に助けを求めたらちゃんと手伝ってくれて。
レジの時もそう。
並んどる時から全然考えてへんようで俺の会計がスムーズに行くように、俺にプレッシャーがかからへんようにサポートしてくれた恭平。
やのに、後は帰るだけって時に元クラスメイトと会って、予定も気持ちも何もかも全部滅茶苦茶にされた。
でもそれは俺が弱いからで...。
俺があの時ちゃんとクラスメイトと話せていれば、逃げなくて済んだし恭平を走らせることもなかった。
場面緘黙症やなければ良かった。
どんどん黒い渦のように考え出すと止まらんくて、寝るどころか目も冴えきってしまって、ただベッドに横になりながら考え込む。
気分転換でも...と思って再度スマホを開いて、適当にSNSやネットを惰性で漁る。
いつもなら楽しいもんも今は何を見ても楽しくなくて無気力になって、友達の笑顔で写る投稿に何の感情も抱けんようになってしまった。
自責しては恭平の事を考え、それを振り切ろうとスマホをつけてはまた自責してを繰り返していると、すっかりカーテンの外は明るくなってきていて、1階から物音が聞こえ始めていた。
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ゆん(プロフ) - 佑妃奈さん» はじめまして！嬉しいコメントありがとうございます...！今後ともぜひよろしくお願い致します！＾＾ (4月16日 3時) (
レス) id: 03ea4d57a5 (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - 飽きてませんよ!!恭平のお話好きです！ (4月14日 16時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん | 作成日時：2024年3月22日 1時
