自責 ページ23
大橋side
丈くんが流星の手を引いてホールを出ていって、俺の食事介助は大ちゃんにバトンタッチされた。
「お粥だけで飽きひん？大丈夫？」
「ん...ｼｭｺｰｯ、大丈夫...ｼｭｺｰｯ」
何となく身体が怠い気がするから微熱程度はあるんやろうけど、食欲はあるから食べさせてくれるお粥を黙々と食べる。
俺が弱っとる時は飲み込む力も比例して弱ってしまうらしく、今日のようなお粥とかゼリーとか食べやすい物しか口に入れられへん。
やけど今日はお粥さえも喉の通りが悪く、飲み込んどるはずなのに喉に詰まる感覚がして、少しずつ飲み込みも呼吸も苦しくなってきた。
「はい、はっすん」
「んっ、ｼｭｺｰｯ......っ、ｼｭｺｰｯ.....」
「...はっすん？」
それに気づかんふりをして食欲のままにお粥を飲み込んでいたら、ついに口に物も入れるのさえも苦しくなってきて息をするだけで精一杯になる。
「苦しい？丈くん呼ぼか」
大ちゃんがPHSで丈くんに連絡しとるのを何となく聞きながら、必死に自力での呼吸を繋ぐ。
「...大橋？大丈夫か？」
「...ん"、...ｼｭｺｰｯ」
「ちょっと吸引してみよか、少し楽になるかも」
丈くんがすぐに来てくれて、吸引の管を入れられて少しずつ呼吸が楽になるのを感じる。
「痰っていうより...お粥ばっか吸引されとるけど...。飲み込めへんかった？」
「ｼｭｺｰｯ、飲み込んどるんやけど...ｼｭｺｰｯ、飲み込めへんっていうか...ｼｭｺｰｯ、流れていかへんねん...ｼｭｺｰｯ」
「そっか...今日はゼリーにしてみよか？」
「ゃ、お粥がええ...ｼｭｺｰｯ」
何故かお腹は一丁前に減っとるしお粥のがお腹に溜まるから食べたいんやけど、丈くんにゼリーを勧められて思わず我儘を言ってしまう。
「...じゃあもう少し一口の量少なくして食べ？一気に食べるとまた苦しなるで」
少し考えた後、丈くんからまだ残ったお粥を食べて良いと許可が降りて、さっきよりも少ない量をスプーンで掬って大ちゃんが食べさせてくれる。
「...どう？飲み込めそう？」
「ん...ｼｭｺｰｯ、さっきよりええ...ｼｭｺｰｯ」
「ん、良かった。ゆっくり食べや？」
いつもの一口も喉に詰まらせへんように十分少ない方やのに、さらに少なくなった一口分はちょっと物足りひんけどさっきよりも飲み込みやすさを感じる。
「なぁ、りゅぅせぃくん、大丈夫なん？」
みっちーがおもむろに流星の様子を丈くんに聞くから、俺も気になって咀嚼しながら丈くんに視線を向けた。
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ゆん(プロフ) - 佑妃奈さん» はじめまして！嬉しいコメントありがとうございます...！今後ともぜひよろしくお願い致します！＾＾ (4月16日 3時) (
レス) id: 03ea4d57a5 (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - 飽きてませんよ!!恭平のお話好きです！ (4月14日 16時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん | 作成日時：2024年3月22日 1時
