救急 ページ12
西畑side
「はっすん、冷えピタ貼るな？」
「ﾊｧｯ...ｼｭｺｰｯ...ﾊｧ、ｼｭｺｰｯ」
反応もままならないはっすんに冷えピタを貼り付ける。
元々朝から調子悪そうにしとったはっすんやけど、ついに昼食後から微熱を出してしまった。
流星と約束していたコンビニにも行けず、恭平に付き添いを頼んでしまい罪悪感を抱く。
「ただいまっ...」
玄関から物音と流星の声が聞こえて、コンビニから帰ってきたんやな、と思って今は比較的落ち着いてるはっすんを置いて廊下に出る。
「流星、おかえり...」
「大ちゃん！恭平が！」
俺を見つけたかと思えばすぐに俺の手を引っ張って玄関に連れてかれて、そこには倒れ込んだ恭平がいた。
「恭平っ！？」
「道で発作起こしてん...！大ちゃんに電話しようと思ったんやけど、恭平がええって言うから...」
「恭平！分かる！？」
顔色が悪く、ぐったりと目を閉じとる恭平は意識がない様子で、口からの呼吸音には喘鳴が聞こえる。
「ぇ、きょぅへぃ！？」
「んっ、どしたん！？」
ホールに居った謙杜とみっちーにも俺の声が聞こえていたのか、慌てて恭平のもとにやって来た。
「流星、ちょっと恭平見てて。吸入器と酸素マスク持ってくるから」
「ぁ、分かった...」
「みっちーと謙杜ははっすんのこと見てあげて。苦しそうやったら俺呼んでええから」
「分かった...んっ」
「ぁい...」
とりあえず呼吸の確保せなと思って救急車を呼んで酸素マスクを用意しようと恭平は流星に頼んで、涙目になってるみっちーと謙杜にははっすんに付いて貰うことにした。
「すいません、救急車お願いします。住所は...」
救急車に連絡し終わって、到着まで10分はかかると言われてその間に酸素マスクを準備する。
「恭平、吸入するな〜。流星、ちょっとスピーカーにして丈くんに電話かけて」
「う、うん」
恭平に吸入させながら、バイタルチェックをする。
“ ...もしもし？ ”
「もしもし、丈くん？今大丈夫？」
“ うん、ええよ。なんかあった？ ”
「恭平、発作起こして意識ないから救急車呼んだ。まだ施設居んねんけど、とりあえず吸入しとる」
数コールですぐに電話が繋がった丈くんに、とりあえず救急車を呼んだことを伝える。
“ え？恭平今どんな感じ？ ”
「意識なくてまだ喘鳴もしてる。酸素も低いねん」
“ とりあえず酸素マスク付けてやって。薬十分に吸えてへんやろうから、とりあえず救急車来るまで呼吸ちゃんと見てやって ”
「了解」
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ゆん(プロフ) - 佑妃奈さん» はじめまして！嬉しいコメントありがとうございます...！今後ともぜひよろしくお願い致します！＾＾ (4月16日 3時) (
レス) id: 03ea4d57a5 (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - 飽きてませんよ!!恭平のお話好きです！ (4月14日 16時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん | 作成日時：2024年3月22日 1時
